2022-01-01から1年間の記事一覧

加齢とWisdom

あと数日で今年も終わる。あ~ また一年が終わる。そうして歳を取っていく。それはとっても寂しいものです。 齢(よわい)を重ねるとは何だろうか。医学的に衰えることだろうか。それとも、経験を積むこと? 能力が衰えること? 意欲がなくなっていくこと? …

ハイレベルって何?

以前に「ハイレベル」とは何? という話を書きました。大局的に考えるとか、抽象度を高めて考えるとか、理念やビジョンを設定できるとか、将来を洞察できるなど、コンセプチュアルなビジネススキルを想像するかもしれません。もちろん置かれた状況や個人個人…

ゼロベースで考えることは難しいのか?

人は何かを考える際に、勝手な前提条件を付けているように感じます。その条件・制限の範囲の中で最初から考えている、ということです。そもそも、そこに思考の限界を自ら作っているわけですね。 時間がないとか、それは無理という無根拠な思い込み、既に賽は…

ウィリアム・ジェームズに学ぶ ~人生は変えられる~

コーチングを仕事にして3年半が過ぎました。いろいろ学び、クライアントの行動変容の背中を押してきました。時々お話しすることは、「意図的に行動を変えよう」「行動を変えなければ何も始まらない」「まずは行動しよう」など、行動を優先する姿勢です。 実…

埋没しているDXレポート

「DXレポート」(今はDXレポート2.2まで発表されている)に関して、UiPathが日本国内のIT部門で働く方を対象にアンケートを実施した結果、実に6割の方が「知らない」と回答したそうです。 経済産業省のDXレポートでは、日本のDX化が遅れているために、年間12…

存在の自信

強みは掛け算で捉えられると思います。多くの場合、多様な強みは相乗効果を発揮するように感じるからだ。(同時に掛け算ですから、どれかが0だと結果も0になる。) 私の強みって何だろう。と考えてみる。過去にいろいろなフィードバックがあったとしても、ど…

幹部の悩みを整理してみる

エクゼクティブコーチングやコンサルティングを始めて3年半。多くの企業幹部・管理職と話をしてきました。クライアントの悩みを私なりに総括してみたい。 圧倒的に多いテーマは二つ。まず第一にHR関係。とはいえ広い。人財育成、組織活性化、エンゲージメン…

アウトプットは思考の訓練

以前から、「上質なインプットなき人生は先細る」と思って生きてきた。しかし、もちろんインプットだけしていても意味はない。アウトプットがないということは何も行動していないことに他ならないし、それでは他者に貢献できないだけでなく、自分の意識とし…

思い込み

僕たちの認知能力は凄く思い込みに拘束され、とても狭い範囲に限られている。知識や情報は偏り、知性を支える教養もほとんどの人がとても浅く、客観性の乏しいものだろう。だからこそ、リベラルアーツの必要性が声高に唱えられ、創造性や判断力の向上のため…

場数という戦略

ビジネスパーソンとして成長するとか、スポーツ選手として強くなるという遷移(トランジション)・成長プロセスに有効なものに「場数」があります。いくら研修を受けても実際コンペに参加しなければ経験できないことがありますし、いくら素振りをしてもバッ…

ロシアから学ぶ

アンドレア・ケンドール=テイラー(新アメリカ安全保障センター上級研究員)が言っている。 ウクライナはこの夏に北部で反転攻勢を成し遂げましたが、彼らのフェイントとも言える戦略が奏功したのは事実とはいえ、なぜロシアは衛星を持っているのにもかかわ…

才能を活かす組織

若い人たちや、異能の人たちが伸び伸びと活動しているシーンをよく見ます。昨日までの日本シリーズを見ても、若い選手が実に多い。高卒2年目とか、育成から一軍に上がってすぐだとかの、経験の浅い選手が素晴らしい結果を残していますよね。大舞台に怖気づく…

an elephant in the room「部屋の中の象」

先日、あるクライアントとお話をしていたら、その方が仰った。「『部屋の中の象』を指摘すると、皆から嫌われる。そんなことが何回もあった」と。 「部屋の中の象(an elephant in the room)」とは、その場にいる人たちは実は皆気付いているけれど、あえて…

自律型人材とは

最近、時々「自律型人材」という言葉を耳にします。私もブログ内で「自律」という言葉をよく使います。なぜそれが大切なのでしょうか。変化の激しい時代。その変化に対応し続ける組織だけが成長できると言っても過言ではないでしょう。しかし、管理者やリー…

迷える1on1を実のあるものにする

1on1が企業の中に定着して久しい。しかし、必ずしもそれによってモチベーションが上がったり、心理的安全性が上がったり、コミュニケーションのハードルが下がったりなど、革新的な変化を味わっている人は案外少ないのではないでしょうか。以前に書いたよう…

自己トランスフォーメーション

人が複数人集まれば集合・集団・グループ(「集団」とします)と言いますね。同じ集まりと言っても、それと「チーム」とは大きな隔たりがありますね。違いは何でしょうか? 同じ目標を共有しているかどうかですか? それも重要な要素でしょう。しかし、私た…

抽象化の大切さ

すっかり秋が街に降りてきた感じです。そりゃそうですよね。もう10月ですから。芸術の秋、行楽の秋、食欲の秋・・・皆さんはどのように秋を味わいますか? さて、今日は抽象化の話です。皆さんとお話をしていると、働き方改革が進んだとはいえ、多くの会社員は…

価値観とオーナーシップとフォロワーシップ

「自分は何者か」というシンプルな問いと向き合ったことがありますか?この問いは、人生で最も重要な問いかもしれません。 私は皆さんに、自分と向き合う時間を作ることをお勧めします。自分とは何者かを問いかけることで、自分の価値観を言語化してほしいの…

勇気ある反対表明

「勇気ある反対表明」について書きたいと思います。 あなたは上司やトップが決めたことに反対できますか? 企業や事業部には“経営システム”があります。例えば、承認ルールや意思決定ルールなどもそうです。企業であれば、取締役会がその典型ですし、事業部…

人生は「ガチャ」で決まるのか

「World Giving Index」(イギリスの慈善団体の調査)によると、「寄付や人助けにどれくらい積極的か」というランキングで、日本は対象114ヵ国中最下位だった。 駒沢大学准教授の井上さんは「日本は『貧しい人を助けないでいい』という人が多い一方で、『お…

言葉の影響力

少々前の話です。私がCMOだった頃、「エモい」という言葉が巷で言われ始めました。恐らく、最初はマーケティングを進める上での価値観として「Emotional」という意味で使われ始めたのではないかと、私は思っています(事実は闇の中)。 確かに「Emotional」…

GRITと再考

今から25年くらい前のことです。スタッフの部長に異動し、ITサービス事業を担う事業部を対象とした「上級セールスマンコース」のコンテンツを作っていました。ポイントは「スキル」。スキルというと「業務ノウハウ」とか「テクニカルスキル」を思い出すでし…

直球と変化球 王道を行きたい

以前に勤めていた会社でのエピソード。「直球勝負」の昔話です。 昔ある大手シンクタンクと協業していました。その時が初めてのお付き合いです。彼らのパッケージソフトを担ぎ我々が営業していました。営業とプロジェクトマネジメントを我々が担い、開発をそ…

安定の不安定 考えたくない将来 でも向き合わなければならない

ロシアによる一方的なウクライナ侵攻の長期化は、欧米各国の協調に影響を与えかねない状況になってきた。専制政治の暴挙に対する民主主義の対抗という価値観は共有しているものの、足並みが徐々にばらついてきたように感じる。NATOやEUの求心力は鉄壁だろう…

仕事のお供 と 脅しとはったり

■コリーヌ・ベイリー・レイとエマ・ジェーンが作り出す幸せ 相変わらず、自宅での仕事は音楽を聴きながらリラックスして行ってます。最近のお気に入りを紹介しますね。良かったら聴いてみてください。もちろんサブスクで聴くのが手っ取り早いですが、会員で…

「部下のことはよく分かっている」という誤解

■データがバイアスを作り出す こんな話があります。どう思いますか? A 富裕層が率先してCO2排出量を減らすべきだという批判がある。それは正しい。事実、富裕層トップ10%の排出量を平均的なヨーロッパ人のレベルに減らすだけで、1/3程度の排出量を減らせる…

1on1がパワハラ? うそでしょ・・・

ロジック・ブレイン社の企業における1on1の実態調査によると、「1on1ミーティングの際、上司と本音で話すことができていますか?」に対して「はい」が57.8%。「1on1ミーティングの際、パワハラを感じたことがありますか?」に対して「とてもある」が12.8%、…

僕の吟味とソクラテス

この歳になって教養のなさを反省する毎日です。例えば、歴史や哲学。前にも書きましたが、出口さんの著作である「哲学と宗教全史」を読んで、砂漠が水を吸い込むように学ぶ楽しさを味わったり、ウォーキングしながらその手のポッドキャストのコンテンツを聴…

そうだ、選挙に行こう

民主主義はとても面倒だ。 しかし、僕たちは民主主義だからこそ、自由を謳歌している。ロシア、中国、北朝鮮をはじめとする専制国家の抑圧や排除、プロパガンダ、軍事的・経済的暴挙、人権無視などを受け入れることはとてもできない。 しかし、僕たちは民主…

ウェルビーイングをもう一度深堀ってみる

皆さん暑い夏、いかがお過ごしですか? 今日は少し整理をしてみたいと思います。 僕は今まで時々ウェルビーイングのことを書いてきました。とても大切な概念で、僕たちがどのように人生を送るかに大きな影響を与えると思っているからです。 少し前に行われた…