2021-01-01から1年間の記事一覧

記憶に残るコーチ

■魅力のある人材 起業して2年半がたったことになる。速いものです。そのうちのほぼ2年がコロナ禍だったわけだ。企業を退職したらあちこちに旅をしようと思っていたのに、実現せずに今に至っている。その分、新しく始めた事業に集中してきたとも言える。テー…

リーダーの有効性

部下の転職に頭を悩ませている人は多い。近年は特に日本においても流動性が高まり、就職イコール就社という感覚が薄れてきた。入社してイメージと違ったとか、このままでは自己実現できそうもないとか、特定のスキルを身につけ転職によって高収入の道が開か…

ミレニアム世代が年寄り扱い

「ミレニアム世代は、既にZ世代から年寄り扱いされている」 え!!まさか・・・ 既にアメリカのあちこちでそんな日々が繰り広げられているそうだ。 驚いてはいけない。政治もSDGSもエンターテイメントも、そして職場も彼らZ世代が新しい常識を創り出している。…

戦略とは②

前々回の続きを書こう。「全社戦略(事業部戦略)」の3つ目は「③事業領域の管理・再編」だ。「経営戦略原論」によれば「自社の事業の範囲」を議論することを指す。まずは「多角化」戦略だ。どの事業部であろうが、製品やサービスを増減せずに数十年強化だけ…

日本のレジリエンス

ハーバード大学フーバー研究所上級フェローのニーアル・ファーガソン氏の指摘は、日本人の感覚とは大分違う。それは恐らく塀の中に閉じこもった日本人がズレていることを意味しているのではないか、と感じてきた。 日本の高いレジリエンスはどこから来ている…

戦略とは①

世の中には「戦略的マーケティング」「戦略的サプライチェーン改革」などのように戦略的というもっともらしい前置きのある言葉が多用されている。これらは特定の事業にべったり接着した機能を定義しているのではなく、事業部門や全社としての競争優位性を高…

バーン・アウト

NHK朝ドラ「おかえりもね」をご覧になっていただろうか。東日本大震災に際し、何もできなかった自分を責め、皆何かを傷を抱えている。何のために生きているのか、自分は何ができるのか、これでいいのか、何もできない、もうやめたい、閉じこもる心、本音を言…

リベラルアーツ

APU(立命館アジア・パシフィック大学)学長の出口さん。私が尊敬する人の一人。「哲学と宗教全史」は感動ものだった。無知な自分を見つめ直すきっかけにもなったものだ。 彼が人生に何が大切かと言っているかと言えば、それは「本を読む」「旅をする」「多…

ひやおろしを嗜む(たしなむ)

「ひやおろし」という名前に誘われる 私は血糖値がやや高く、5年くらい前に医師から糖質を摂るのを控える様に言われて以来、お米や麺類だけでなくビールや日本酒も控えてきた。節制のお陰で血糖値も少し下がり、時々日本酒も飲むようになった。1っか月ほど前…

リスキリング

「リスキリング」ってなに? 教科書的に言うなら「職業能力の再教育や再開発」なのでしょう。それも最近の文脈は多くの場合「DX時代の」とか「DXを成功させるための」などという前置きが付く。即ち就業に係わる能力を得ること、それも既に働き始めて時間がた…

散歩とウォーキング

サラリーマン最後の数年、そしてコロナ禍の最近1年半、良く歩いている。サラリーマン時代は通勤のとき手前の駅で降りて歩いて出勤。帰りにまたその駅まで歩いたものだ。昼休みも天気が良いと歩いていた。毎日10Kmくらい歩いていたんじゃないかな。真夏や雨の…

部屋の中のゾウ

都合の悪いことに踏み込まない人が多い。話題はたくさんある中で、あえてそれをテーマにしないわけだ。テーマになったときでも、特に反対したり、賛成したり、意見を言ったりしなければよいのだ。そう、避けて通るわけ。誰も気づかないのだから堂々と避けて…

OSと人生

私はコーチングの初回にクライアントに「人生観」や「仕事観」をお聞きしている。多くの人はそんなこと考えたことがなかったと言う。そうだろうと思う。私だって、そんなことを考えたのは相当シニアになってからだ。私の場合は、長年ブログを書き続けている…

経営資源の問題はカルチャーが足を引っ張る

変わりやすい天気。変わるたびに季節は一気に変わっていく。でも、僕たちのビジネスは毎年同じことをぼやいていませんか? なぜ変われないのだろうか。今日は真面目な話。いやいや、毎回結構真面目な話をしているつもりなんですが・・・ 企業が成長戦略を考える…

愛を受け取り、愛を渡す。

涼しく小雨の続く日々。緊急事態宣言の延長。ワクチン接種後の感染、いわゆるブレークスルー感染が広がっています。本人はごく軽症ですむ可能性が高く、安易に行動を広げている人も増えています。しかし、本人が気付かない間に自分が感染源になっているケー…

素朴な疑問が・・・ 意志を育む

大人になると、素朴な疑問を忘れてしまう。「人生の目的は?」とかね。 目の前の大量の情報を処理していると、本質的な疑問や気持ちから離れてしまう。 どうすれば流されることなく、自分なりの考え方で充実して人生を送ることができるのだろうか? 自分と向…

成熟とは

夏の終わりの酷暑。じりじりと焼けるような日差し、吹き出す汗。無くなれば無くなったで淋しいものだ。今日は器の話。 情報過多、何を信じてよいか分からない、間違った情報も多い。メディアの質も酷く落ちた。変化は激しく、あっという間に多くのものが陳腐…

シニア起業の“あるある”

8/6の日経電子版(有料会員限定)(8/21の紙面でも要旨が紹介されている)に「シニア起業、失敗を招く3つの勘違い」(本人も野村証券定年後起業した大江氏が書いている)という面白い記事が載った(日経ヴェリタス8/8号の転載)。少し紹介しながら私の経験を…

IOCというムラ社会

事実は知らないし、知りようもないが、今回のオリパラの経緯やバッハ会長などの行動やメッセージを受け止めると、IOCなどのムラ社会度合いが透けて見える。勝手な感覚ではあるが、今までにも同じような小さな社会を見てその生態系のユニークさに、体が拒否反…

終戦記念日に思う~ビジネスの要諦~

先送りしない。自分がけりをつける。という価値観。 それがトップの仕事。トップと言っても社長を指すわけではない。部門長もそう。組織の責任者、リーダーの責任だと思う。 もう既に進んでいるプロジェクトなど、もう今更止められないと思ってしまう。その…

麻雀からビジネスへ~自滅の世界~

桜井章一という雀士がPRESIDENTにこう書いていた。「人はチャンスのときばかりに重点を置き、ピンチを重視できない。チャンスのときだけ頑張ろうとするからダメなんだ。本当はピンチをいかにして楽しむか、それが運の強さに関わってくる。なぜなら、勝負ごと…

アマゾンと宇宙旅行

アマゾンのCEOを退任したばかりのジェフ・ベゾス氏が宇宙船からカウボーイハットをかぶって颯爽と降り立ったのはつい先日。今富豪たちが宇宙に向けて事業を展開している。リチャード・ブランソン氏、イーロン・マスク氏もそう。巨万の富は宇宙への投資へ向か…

価値観を晒す

以前に「自分を知っているのだろうか」的な書き出しのブログを書きました。私も自信はありません。自分と正直に向き合って生きてきたのかが問われたら、どう答えられるのだろうか。 私たちは日々選択しています。この暑さで怠惰な自分の生活を許すのか。運動…

経営責任って何?

社長の謝罪が続きます。みずほFGの坂井社長は、傘下のみずほ銀行で続いたシステム障害に対して、株主総会で謝罪したのはつい最近のことです。みずほ銀行の障害は、遡れば勘定系刷新の大プロジェクトを何度もサービスインを延期したところから始まり、今年の2…

新しいチャレンジ

私たちは、自分のことを良く知っていると思いますよね。当然です。自分なんですから。しかし、自分が知っている自分と、私以外の他者から見えている自分(わたし)にはきっとギャップがあるはずです。そして、それは具体的にどのように違うのかを理解してい…

自由主義の限界が来ているのか

自由主義は限界が来ているのでしょうか。 トランプ前大統領は、米疾病対策センターの予算を減らし、オバマ政権時代に設けられた疾病対策部局を解体しました。コロナウィルスのような危機に対応する体制は、彼が弱体化させていたのです。彼は科学者の警告を無…

ベゾス氏のバトンはリスクテイクの文化

アマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏が退任し、7/5付で今までクラウド部門を率いてきたアンディ・ジャシー氏がCEOに昇格する。Fobesによると、最後の株主総会でベゾス氏はこう言った。「アンディがアマゾンをありふれた会社にすることは決してない」と。アマゾン…

中東の地殻変動 と ワクチン

■中東の変化 イスラエルのネタニヤフ首相の退陣が決まりましたね。通算15年も首相を務めたとのことです。イスラエルの与野党のバランスは微妙な状況が続いていて、ネタニヤフ首相は連立で過半数を満たすのに苦労していたことは、報道で聞いた記憶があります…

The Marshall Tucker Band と 民主主義

早く起きた朝、The Marshall Tucker Bandをデスクで聴きながらこれを書き始めた。DACをPCとスピーカーの間に付けたばかりで、音の粒立ちが上がり心地いい。このバンドの曲を聴くと、タイムマシンに乗ったようにとても懐かしい。10代から20代、サザンロックば…

姿勢を問う “GRIT”の話

先日、録りだめた中から「ビューティフル・マインド」という映画を観ました。19年前の映画です。若いL・クロウの名演にも感心しましたが、ストーリー即ち、晩年にノーベル賞を受賞した天才J・ナッシュ(ゲーム理論が有名)の数奇な人生が泣かせるんです(実…