リベラルアーツ

APU(立命館アジア・パシフィック大学)学長の出口さん。私が尊敬する人の一人。「哲学と宗教全史」は感動ものだった。無知な自分を見つめ直すきっかけにもなったものだ。

彼が人生に何が大切かと言っているかと言えば、それは「本を読む」「旅をする」「多くの人と会う」こと。「旅」は旅行のこととは限らない。どこかに出向いて何かに気付くことすべてだろう。宅急便の生みの親である小倉さんが本に書いていたっけ。ともかく外を歩くこと。社会を観察すること。キョロキョロしているといろいろなことに気付く。それが事業のアイデアになったと。それは「デザインシンキング」にも通底するかも、なんて感じる。

話が少々横道に逸れたが、「本を読む」「旅をする」「多くの人と会う」こととは、深い言葉だ。共通するのは「気付き」「発見」だ。そして、それはすべて「自分」に返ってくる。そう、考えることだ。「理由」を知りたいというシンプルな欲求だ。

自分と違う人と会うから自分が分かる。

多様な意見を見聞きするから自分が分かる。

出会いが異質なものを認識する機会になる。

先人たちの考えに触れると、じゃあ自分はどうなのかと考える。

思考を辿りたいという目覚めを感じる。

「なぜ?」を放っておけない自分を騙しちゃいけない。

 

どこかに行きたい。県外への移動を自粛し続けてもう長い。長すぎる。

そうだ、○○に行こう! ちょっと待て、スケジュールを見ると今月も来月も三日続けて、いや二日続きですら空きがないではないか(涙)

ま、いいか。意志さえあれば時間は作れる。毎日が出会い。そんな人生にしたいものだ。

 

そんな気持ちの中で巡り合った「旅」の一つは「COTEN RADIO」だ。たまたま聞いた「三蔵法師 玄奘(げんじょう)」の話が凄いぞ!! 夏目雅子の話じゃないぞw Youtubeでもやっているので、何作か続くけれどぜひ全部聞いてほしい。

三蔵法師・玄奘 ― 終わりなき知的探究の旅【COTEN RADIO #79】 - Bing video

このコンテンツを配信している彼らは皆30歳代。尊敬するよ。この知的好奇心。本当に思う。何年生きたかじゃないんだな。何を考えてどう生きてきたかがすべて。自分の人生を振り返ることなどないけれど、最近になって初めて反省してる。もっと真理に向き合って生きるべきだったと。

「まだ、遅くはないぞ」と玄奘が言っているかなw

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考える場所と時間