2024-01-01から1年間の記事一覧

ORIGINALS 4つの選択と組織カルチャー

少し前になるが、アダム・グラントの「ORIGINALS 誰もが『人と違うこと』ができる時代」を読んだ。彼の著作は3冊読んだが、どれにも凄く影響を受けた。 誰にでも個性やクリエイティブティはある。しかし、それが発揮できるかどうかは、個人の問題だけではな…

「どう生きるか」 物語の様に生きる

90歳も近い大御所の一橋大学名誉教授 野中郁次郎さんが言う。 「『経営』は生き方であり、生き方は『物語』で表現される。 だから、戦略には『創作』が入っていい。」 そう、戦略は「ナラティブ(物語り)」なのだと思う。そもそもビジネスがどう展開するか…

正義を飲み込まないで行動するために

4/5日経新聞の「誰のために働きますか」を読んだ方も多いと思う。今まで僕も何度か書いている企業の不祥事に係わる鋭い指摘だ。 記事によると、企業の「不適切行為」は増加している。その原因を三菱電機の社員の話が明確に指摘していると解釈できる。「同僚…

ロングゲーム 人生を味わっているか

「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために(ドリー・クラーク著)」の話をしよう。たくさんインスパイアされた本の一つだ。引用しながら感じていることを書いていこう。 「何かを始めるには、まず起動時間がかかる。たとえ最高レ…

壁打ちの修行は上司の基本

「壁打ち」とは何なのかご存じだろうか。昔空き地に作られた「ネットの線の書かれた緑の壁」に向かってひとりテニスを楽しむことと、思い出すかもしれない。実はもう一つ重要な意味がある。壁の役になってあげて、聴き役に徹し会話の相手になることを言うの…

パクリが昇華されるとオリジナルになる

山口周さんという思想家がいる。著作を読んだこともあるし、時々彼の”X”も読む。彼は、自分の書いていることなど全部パクリだ、なんて自虐的なことを以前に言っていた。誰かの言っていることをパクリだと批判している人がいたから(その手の批判ばかりする人…

グッド・ライフ ~今を生きよう!~

「グッド・ライフ 幸せになるのに遅すぎることはない」 ロバート・ウォールディンガー著 を読んだ。この中にとても共感した一節がある。 「生涯に手にするお金が、全額手元にあるという前提で人生を始めると想定してみよう。生まれた瞬間に一つの銀行口座が…

過去から学ぶ ~孔子の言葉に驚く~

ご存じのように論語は「子曰く」で始まる。孔子の思想を孔子と弟子たちの問答を通してまとめたものであるから、「孔子先生が言うには」と始まるのだ。 最近その論語の解説本を読んだ(といってもAudibleで聴いた)。論語に触れたのは人生でそれが初めてだっ…

好奇心が人間関係の起点 ~部下との信頼関係構築のポイント~

デール・カーネギーの名著「人を動かす」の中に「人に好かれる6原則」がある。その一番目が「誠実な関心を寄せる」だ。人が最も関心を寄せるのが「自分自身」のことだ。だから、自分のことに関心を寄せてくれる他者を受け入れ、好意を寄せる。逆に関心を持っ…

Beを開示しヘルプシーキングすることが生きやすくなるこつ

" data-en-clipboard="true">精神的、心理的コンディションやモチベーションは揺れ動く。それが人間というものでしょ、と言うかのように勝手に動く。でも、その理由はよく分からなかったりする。 " data-en-clipboard="true">今の自分の状態、存在しているこ…

主権在民は国民が判断力を有することが前提ですね

国民主権とか主権在民という言葉がある。中学で習った記憶があるが、現在ではあまり使われなくなってしまった。 国民が政治を決定する。言い換えれば、世論がすべてを決めると言っても過言ではないだろう。国民は何をもって判断するのか。第一は情報、即ちマ…

ORIGINALS  人生は波風だらけのはずなのに

最近読んだ本「ORIGINALS 誰もが『人と違うこと』ができる時代 アダム・グラント」にインスパイアされ少し書きたいと思う。 創造力のあるユニークな考えを持っている子供は生きづらい。教師が問題児として扱うからだ。それに子供たちは気付く。教師が望んで…

トヨタと日本 一連の不正の裏に横たわる日本らしさ

皆さんもニュースに気付いたことと思うが、先日トヨタグループで新たな不正が見つかった。日野自動車(2022/3)、ダイハツ(2023/12)、そして豊田自動織機(2024/1)だ。あまり大きく取り上げられていなかったが、実はそれ以外に販売店11社での車検不正(20…

建前と本音、裏と表。呆れかえるそのギャップを前に・・・

トーマス・ジェファーソンをご存じだろうか。アメリカ建国の父と称される「アメリカ独立宣言」起草者であり、第三代アメリカ大統領である。 彼は人間の平等を訴え、奴隷解放の立場を一貫して取っていた。一方で200人とも600人とも言われる奴隷を所有していた…

2024 恐ろしい扉が開いてしまうのか

今年はアメリカ大統領選挙が行われる。誰もがバイデン対トランプだと予想している。そのような最中イスラエル・パレスチナの戦争だ。バイデンはイスラエルを全面支援する姿勢を示しているが、イスラエルのハマス殲滅行動で民間人が大量に犠牲になる事実を前…

前向きなフィードバックは充実感を連れてくる

「充実感」を感じた時を想像してみてください。 僕は満たされた感覚や精神的な幸せを頭に描く。日々充実した時間を送れたと実感できれば、こんな幸せなことはない。しかし、「あなたはどのような時に充実感を感じますか?」の問いかけに、「何かを完遂した時…

ぐうの音も出ない「バイオリージョン」とは ~成長から成熟へ~

年末に様々な雑誌で2024年予測とか2030年予測というような将来を洞察する特集が組まれた。いくつかを斜め読みしたが、今年は大荒れになりそうだ。それは記事を読むまでもなく、既に存在していた昨年後半からの動きが一層加速化するという流れが呼び覚ます直…

民主主義の未来 日本の役割は

戦後生まれの僕たちは民主的な国に生まれ育った。もちろん日本的な特徴はあるものの、民主主義国家の典型だろう。それが当たり前に感じてしまっているが、世界を見渡せばそれが当たり前ではないことに気付く。 スウェーデンの研究所が、世界の民主主義の状況…

Giverの人生

アダム・グラントは言っている。「社会通念によれば、大成功を収めている人々はみな、モチベーション、スキル、チャンスの3つを持っているという(中略)。しかし、実は4つ目の要素がある。他者との接し方だ。できる限り[自分のために]価値を得ようとする…