好奇心が人間関係の起点 ~部下との信頼関係構築のポイント~

デール・カーネギーの名著「人を動かす」の中に「人に好かれる6原則」がある。その一番目が「誠実な関心を寄せる」だ。人が最も関心を寄せるのが「自分自身」のことだ。だから、自分のことに関心を寄せてくれる他者を受け入れ、好意を寄せる。逆に関心を持ってくれない人に対しては冷淡な態度が出てしまう。確かにそれは真実だと思う。恋愛だってそうだ。

こんな当たり前に聞こえることに人間関係のポイントがあると思う。あなたがリーダーまたは上司だとする。あなたは部下たちと心を開き合い信頼関係を築けているだろうか。部下に報告を求めた際、あるいは部下から相談をされた際、あなたはつい(良かれと思って)部下の報告を途中で遮り、内容を否定し具体的な指示や命令をしてはいませんか。「そうじゃなくて、こうしなさい…」というように。悪意などないでしょう。ただ、話をちゃんと聞くのがまどろっこしい。なぜそんなこともできないんだ。具体的に教えた方が早い・・・と腹の中で思っていますよね。部下の多くはこう思う。「なぜ話をちゃんと聞いてくれないんだ。任せてくれないんだ。いつもマウントを取られてボコボコにされるばかり。彼の好みの回答を用意しないと面倒でしょうがない。適当に答えておこう」と。または、「あの人は僕のことを嫌っているのではないだろうか」と。

部下やチームメンバーが自分らしく振舞うことに躊躇がなくなり(心理的安全性)、自律が進み、メンバーとの信頼関係が進むためのコツを一つお教えする。そのポイントは「傾聴」だ。そんなの当たり前でしょと仰るあなた、本当にできていますか? 先ほど書いた例の様に振舞っていませんか? もちろん悪気は全くないでしょう。それが男性性の強さなのです。前にも書きましたが、男性性はあるべき論が強く、与えること、教えることが相手の為だと信じている、そんな行動をとりがちです。部下との信頼関係を壊しがちで、部下への権限委譲が進まず、部下の自律を阻害する可能性が高いのは明らかなのだ。

「聴く」と「聞く」の違いは前に書きました。傾聴」とは心で聴くこと。相手の気持ちや考えを深く理解しようと努力することだ。思いを理解し、共感し、その裏には何があるのかを想像し、真剣に向き合うことだ。そうなると、次に実現するのは「直観」だ。「もしかすると○○なのではないだろうか」と相手のことに想像力が深く働きかけるわけだ。その次に来るのが「好奇心」なのだ。もっと知りたいとね。デール・カーネギー「関心を寄せる」と同じことだ。あなたは、部下ひとりひとりに「好奇心」を抱いていますか?

部下との雑談、報連相、レポートやチャット・・・職場に流れる情報と感情に向き合っていますか? 部下のモチベーション、キャリア、スキル、能力・・・の将来に気持ちを寄せていますか?

部下とのコミュニケーションは、何よりも大切なことだ。絶対に軽んじてはならない。是非「傾聴」⇒「直観」⇒「好奇心」が実現できているのかを自分で振り返り、努力を続けてほしい。

何に並んでいるんだろう? そう感じること(好奇心)が大切だ。
そして、即調べること。そして並ぶこと!
台北 人気のドーナツだった 美味しかった!
今は本当に便利。Google Mapを見れば何でも分かる。