「どう生きるか」 物語の様に生きる

90歳も近い大御所の一橋大学名誉教授 野中郁次郎さんが言う。

『経営』は生き方であり、生き方は『物語』で表現される。

だから、戦略には『創作』が入っていい。

そう、戦略は「ナラティブ(物語り)」なのだと思う。そもそもビジネスがどう展開するかは予測不可能だ。とはいえ、できる限り確度の高い見通しを立てて、それに対応できる戦略を考えようとする。市場や競合他社はこう動くという予測だ。しかし、いかにデータを収集し分析しようが正解などない。上司は「だったらもっと分析しろ」と言う。どれだけ分析すれば気が済むんだ。時間ばかりが過ぎていく。その塩梅を判断できるのが構想力のあるビジネスリーダーだ。これ以上時間をかけても無駄だと、早々に見切りをつけて「きっとこうなる」だろうというナラティブを書くのがリーダーの務めだと思う。腹落ちするナラティブ。後はさっさと行動することだ。それが重要なのだ。もちろん、予測は時に外れる。ズレ始めた、もしくは外れそうだと分かったら、この時もさっさと方針を変えればいい。躊躇せずに変えればいい。当初立てた方針に執着する人は多い。成功するまで続けることが大切なんだと。読みを間違えているのだから、しがみついても未来はない。そこは朝令暮改でいいのだ。軽く始めてだめなら止める。これがAmazon社の「2way door」発想だ。始めたら止められないと考えるのではなく、さっさと試そう、ダメそうだったら戻ればいいという考え方。ドアは1方向にしか開かないのではない。出たり入ったりできるのだ。という発想だ。前にも書いたよね。試すことが奨励される会社は居心地がいい。前野教授の「幸せの4つの因子」の一つ目が「やってみよう因子」なのだ。Wellbeingに繋がる重要な文化が「やってみよう」なのだ。

 

野中教授が言う。経営者、リーダーにとって「『どう生きるか』が重要なのだ」と。お爺さんはまだまだ本質を突き続けている。

僕も頑張らないとね。見識のレベルが根本的に違うか~(笑) ごもっとも

コンクリートジャングルにも創作はたくさんある
どんなナラティブがあるんだろう
六本木ヒルズ