日本の働く人の特徴とは。残念な事実を直視しよう。

日本の働く人の特徴とはどのようなものだろうか。

パーソル総研が2022.11.8に

グローバル就業実態・成長意識調査(2022年) - パーソル総合研究所

日本のはたらく幸せ実感はなぜ低い?国際比較調査を発表|株式会社パーソル総合研究所のプレスリリース

を発表しました。これを読むと日本のネガティブな特徴が凄くよく分かります。とても残念ですが、僕たちは真摯に受け止めて、できる限りその本質を自覚し、変革するよう振舞っていきたいと心から思います。是非皆さんも読んでいただきたいと思います。エッセンスを以下に書きます。

まず、組織文化の特徴です。日本の特徴は「上層部の決定にとりあえず従う」「社内では波風を立てないことが重要」「オープンな議論ではなく事前の根回し」など権威主義・責任回避」的なのです。

また、日本は寛容性において、「自分とは考え方や好み、やり方が違う人とも積極的に関わる」は最も非寛容な回答が多いのです。即ち関わりたくないと思っている人が多いということなのです。そして、寛容性が高い国ほど働く幸せが高く、不幸せ実感が低い傾向があると読み取れるとのことです。これはなるほどとうなりますね。

そして、管理職になりたい人の割合は、19.8%と日本が最も低いのです。

更に、Wellbeingという切り口では、「はたらくことを通じて幸せを感じている」割合も、49.1%と日本が最も低いのです。

D&Iについては、日本は「女性」「若手」「人種的・民族的マイノリティ」などが平均を大幅に下回っています。更に特徴的なのが、「シニア層」の働きやすさが、「若手」の働きやすさを上回るのです。

そして、これも前から言われていることですが、日本は勤務先以外での自己研鑽について、「特に何も行っていない」が5割を超え、他国に比し突出して自己研鑽意欲が低いのです。

 

日本はどういう文化なのだろうか。事なかれ主義で、指示待ちで、黙って言うことを聞いていた方が得だと染み付いている。ムラの中に閉じこもり、価値観や考え方が同じ人とだけ付き合っている。そして上昇志向もなく、働くことは自己実現に繋がらず、従い、学校を卒業してしまえばもう学んで成長したいとは思わない。更に多様性を受け止めず、ぬるま湯につかり続けているシニアになればなるほど居心地が良いと感じている。

いささかオーバーに表現するとこんな感じかもしれません。相当に寂しい話ですよね。

皆さんの職場もそうなのかもしれません。

 

まず、事実に向き合いましょう。自分の組織がそうだとは思いたくないし、管理職であるあなたの前では、部下たちはそんなそぶりも見せないでしょう。前にも書いたように部下の心の叫びや本音に触れていないあなたは気付かないでしょう。ですから、まずは部下の本音を引き出す努力をしてください。それも苦手な人が多いでしょう。とても残念なことですが・・・ であれば、このような結果を鵜呑みしてください。即ち自分の組織もこの通りだと思ってください。それを前提にして処方箋を考えましょう。これさえやれば解決できるなどという治療薬はありません。試行錯誤していろいろ試すしかないのです。部下と相談してもいいでしょう。相談しながら試行錯誤を続ければ、本音も聴けるようなるでしょう。気持ちが繋がれば、必ずトンネルの先にが見えてきますよ。ともかく、信じて行動することです。プライオリティーを上げることです。こんな状態が続けば、気付かないうちに自然死への坂を取り返しのつかないくらい下っていますよ。

進むべき方向は自分で決めるしかない。
意志さえあれば、未知の道を選択することだってできる。
じっと佇んでいるだけでは、希望は見えない。