中東の地殻変動 と ワクチン

■中東の変化

イスラエルネタニヤフ首相の退陣が決まりましたね。通算15年も首相を務めたとのことです。イスラエル与野党のバランスは微妙な状況が続いていて、ネタニヤフ首相は連立で過半数を満たすのに苦労していたことは、報道で聞いた記憶があります。ネタニヤフ氏が長期政権を続けられたのは、ユダヤ教宗教政党ユダヤ民族主義の諸政党がバックアップしてきたからです。ところが、そのバランスは微妙で、過半数を少し超えているだけ。そのバランスが今回崩れたんです。右派ユダヤ民主主義政党のベネット前国防相が、自分の率いるたった7議席を率いて寝返ったのです。そして、合計8党の連立が成立し、自分が首相に収まるというネゴが成立したわけですね。この8党連立の共通点は「反ネタニヤフ」です。主張が異なる政党がくっついたり離れたりの構図は、どこかの国と同じですね。

ユダヤパレスチナの抗争は収まる方向であればよいのですが・・・ そんな楽観的な状況にはなりませんね。新しい連立政権は、中道派、左派、アラブ人政党などで構成されるようですが、ベネット氏自身はイスラエルパレスチナ人が住む余地はないと主張してきた強硬派で、和平などありえず、パレスチナ人はエジプトに追放すると言っているらしい。エジプトも黙っていないでしょうし、これからも安定とは逆行する方向に進みそうなのです。

今後欧米諸国の対応は変わってくるのだろうか。極東にありそんな状況に興味の薄い日本人。同時に、イスラエルともアラブ諸国の多くとも円満な関係を築いてきた日本の果たすべき役割は何なのでしょうか。政府の外交手腕が問われますね。我々国民も他人事でいないことが大切です。目が離せません。

スタートップ天国と言っていいイスラエル。今ではイノベーションの聖地です。優秀な人材と国の支援。すごく戦略的です。VCに国がリターンなしで資金提供をしています。それに比べると、日本の無策さが際立ちます。そんなイノベーションにブレーキがかからないといいのですが・・・

 

■ワクチンのばらつきに思う

さて、6月に入り関東も梅雨入り間近。ワクチンの輸入も加速化し、接種が順調に進んでいる自治体では、既に高齢者以外への接種も進んでいます。我が街は全くダメで、まったく予約は取れない状況が続いています。集団接種会場での計画が下方修正されています。情けない。自治体ごとにオペレーションの実力がもろに出ていますね。自治体ごとの接種率が公表されたら(今は県ごと)、市長は赤っ恥でしょうね。そうなっちゃえばいいのに、なんて思います。

企業での接種も始まります。気がかりなのはデータの管理ですよね。接種券によらない管理はどのようにやるのでしょうかね。いずれワクチンパスポートを発行することになるでしょうが、そのデータはどこから持ってくるのでしょうかね。全く分かりません。マイナンバーカードが国民にいきわたり、銀行口座との紐付けができていれば、休業補償金の裏付けになる納税額のデータによる一律でない補助金の配布や、接種管理など、統一システムで簡単にできたものにね。国の戦略も国民の理解も低レベルな日本です。残念でなりません。というより、情けないですね。この手のインフラは義務付けるべきだと思います。インドなどは、指紋と虹彩ですべて個人を特定できます。接種管理などはいとも簡単なはずですね。

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夏だ @四季の森公園

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ふふ。これも夏。 先日初物を食べた。