ベゾス氏のバトンはリスクテイクの文化

アマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏が退任し、7/5付で今までクラウド部門を率いてきたアンディ・ジャシー氏がCEOに昇格する。Fobesによると、最後の株主総会でベゾス氏はこう言った。「アンディがアマゾンをありふれた会社にすることは決してない」と。アマゾンはチャレンジを続けてきた。最近でも映画スタジオMGMの買収(約9300億円)を発表したばかりだし、自動運転の配送車や衛星事業などのイノベーションへの投資は積極的に続けていくだろう。ベゾス氏はこう続ける。「これらのアイデアが、すべて成功すると保証はできない。しかし、平均以上のリターンを得るための唯一の方法はリスクをとることであり、その多くは失敗しない」と。まるでドクターXの大門未知子のようでもあるw。違うか?

今や世界で130万人以上の従業員を抱えるアマゾン。どんなに大きくなろうが、その成長の原資はリスクテイクと言っているのだ。

前にも書きましたが、ホフステード社のレポートによれば、日本は「不確実性の回避度が高い国」の典型だ。即ち不確実なこと、曖昧なことを嫌うのだ。やってみなければわからないイノベーション。スタートアップはすべてそう。それから逃げていたら新しいビジネスなど立ち上げられるわけがないリーンスタートアップなどのフレームワークは学べるけれど、不確実を避けて通る価値観から脱却しない限り、即ち、ルールや形式や慣行に縛られていたら、何も起こせないのです。とはいえ、ベゾス氏の言うように「その多くは失敗しない」という自信と執着が大切だし、その成功確率を高めるためにいろいろなフレームワークやプロとしてのやり口があるわけで、それを学びもしないで不確実なことを避けてばかりいることが、いかに愚かなことか気付いてほしいものです。日本は変わらなければならない。

リスクテイクなき成長なし」 ビジネスの常識です。

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私の住む街にあちらこちらにこの花が咲いている。私の住むマンションにも。

グーグルレンズによると「セイヨウキンシキンシバイ」という名前らしい。

僕は花の名前をほぼ知らない。星座の名前も知らない。ロマンチックじゃない典型かしら?