ウィリアム・ジェームズに学ぶ ~人生は変えられる~

コーチンを仕事にして3年半が過ぎました。いろいろ学び、クライアントの行動変容の背中を押してきました。時々お話しすることは、「意図的に行動を変えよう」「行動を変えなければ何も始まらない」「まずは行動しよう」など、行動を優先する姿勢です。

実は哲学の世界にそれに似た考え方があります。それはプラグマティズムという19世紀後半に登場した哲学の潮流です。私は若いときには全く哲学を学ばず、この歳になって興味を持ち、ちょっとだけ学びました。哲学の簡単な歴史を出口さんの本で学んだり、ポッドキャストのその手のコンテンツを聴いたりしてきました。興味はあるし、学ぶべきことも多いけれど、奥が深すぎてとても難しいのが難点です(汗)。

さて、「プラグマティズム」とは超簡単に私の勝手な理解を言うと「四の五の理屈を言う前に行動しろ!」あるいは「思想的に真であるかどうかはどうでもよく、行動の指針として役立つかどうかを基準として、行動すればよい」というような感じです。すごく実践的に聞こえますが、真理という概念そのものを変えようとしていると捉えると奥が深いですね。

冒頭に話した私の指摘と通じる話でしょ。私がその話を持ち出した理由は、ウィリアム・ジェームスアメリカの哲学者1840-1910)の名言がとても腹落ちしたからです。それは

が変われば行動が変わる。

行動が変われば習慣が変わる。

習慣が変われば人格が変わる。

人格が変われば人生が変わる。

です。それを知ったときは、この言葉がコーチの伝えるべき本質だと感じました。クライアントが心の底からそう感じ、意図的(心が変わる)に行動を変えることができたら、クライアントの人生がよりウェルビーイングにつながるのではないかと思うからです。

その裏には、彼の強い思いがあります。要は、「すべては自分次第」ということです。自分で人生は変えられるのです。しかし、多くの人はそれは無理と思うでしょう。彼は言います。「限界を設けるな」と。やってみもしないでなぜできないと言うのでしょうか。「自分を信じて」進むのです。やってみれば、躊躇していた自分が恥ずかしいと感じるくらい、どうってことないと気付くでしょう。それが人生だと思うのです。もちろん失敗もするでしょう。当たり前です。そこから学べばいいのです。次も決して躊躇することなく、行動することです。

その積み重ねの先に、きっと幸せがあるでしょう。

渡ってしまえばどうってことはなかったと気付くはずです。
@高尾山