2022-01-01から1年間の記事一覧

流れを変える~あなたの上司の自己保存

「上司の言うことは絶対ですか?」 僕は大昔、上位上司(上司の上司)から「上司の教育はお前の仕事だ」と言われました。「何言ってるの。ふざけないでほしい」と思いましたよ。逃げてばかりの上司を連れ戻すのは専ら私の仕事でしたが、その結果その上司のお…

会議のカルチャー問題は大きいが容易に変えられるはず

企業の管理者と話すと、必ずといっていいほどぼやきのように語られる話が 「会議が多い」です。僕は「あなたの意志の問題でしょ」と言いたい気持ちを押さえて「なぜでしょうか?」などとその原因に向き合うように質問を続けます。 その原因は何でしょうか。…

自立とウェルビーイング

最近クライアントと対話していてふと気づいた。長い社会人人生の中で、より良くあり続ける(即ちWell-Being)ためには、他者との関係を客観的に感じ取ること、そして、自分なりの考えをちゃんと持つことが必要不可欠なのだろうと。当たり前のようですが、そ…

「シティーポップ」で素敵な朝を迎える

日本国内で独自の進化を遂げた「シティーポップ」が今海外で見直されているらしい。 ギターの軽いカッティングなどとてもお洒落な空気を醸し出す。日本オリジナルと言われているが、実は北米で広まったAORの影響をたくさん受けていると思うし、僕も70年代後…

ビスマルクと歴史

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」 という言葉を知っていますか? これはプロイセン王国、ドイツ帝国で鉄血宰相と呼ばれたオットー・フォン・ビスマルク(1815-1898)の言葉です。 意味はこんな感じです。自分が失敗を犯して初めて自らの知として蓄積さ…

世界の未来

ロシアが一方的に仕掛けたウクライナに対する戦争も、早くも3か月が過ぎた。残念ながら終わりは全く見えないままだ。 今に至るまでNATOをはじめとする西側諸国は直接的な介入は一切していない。武器を供与したり、衛星の情報を提供したり、最新兵器の使い方…

減量とポッドキャスト

最近ウォーキングの頻度と距離が減ってきた。その理由の一つは歩きながら聴くポッドキャストのお気に入りが無くなったこと。以前に書いた「COTEN RADIO」のエピソード250強をすべて聴いてしまったのだ(今でも週1くらいは更新されている)。歩きながら聴く楽…

「ちむどんどん」から考える

■ちむどんどん 朝ドラを観ていますか? コロナ前で私がまだ会社員だったころは、在宅ワークもなく、既に会社に到着している時間でしたので、全く観ることはなく、かつてやっていたドラマの題名も全く知りませんでした。それが、近年は完全に朝の習慣になって…

前提は「ローコンテクスト」

最近感じたことを少し書きます。社内でのコミュニケーションは、コロナ禍の在宅ワークの浸透というアゲインストの風の中、社員の孤立を避けるため、またはコラボレーションを進めるため、またはエンゲージメントを高めるために、多面的に機会を増やす努力を…

思考と成長

「エマニュエル・トッドの思考地図」を読んでいて少々インスパイアされた。最近、コーチングしていて、「考える」ことにいかに向き合うかが重要なテーマのように感じ、「思考」を考えてみたくなったのだ。 僕にとって「思考」とは、今目の前で起こっているこ…

ホワイトすぎるが上司は違う

桜もほぼ散ってしまい。少々街が寂しくなった。春は何となくウキウキする反面、実は僕はなぜか少しブルーになる。なぜだかは分からない。季節性のそういう症状もあると聞く。ま、受け流せる範囲で幸いだが・・・ さて、就業期間の短い若者たちを中心に日本の会…

支援型リーダーシップの春

リーダーシップは多様です。こうでなければならない、ということは全くありません。実際ビジネス書などを読んでも正解は一つではないことはよく分かります。 最近感じることを少し書きますね。それは、「コラボレーション・リーダーシップ」です。一種の「支…

学ぶこと

誰かが僕の人生を考えてくれるわけでもなく、自ら自主的に考え、決め、自律的に生きていくしかない。そもそも人間は考えるために生まれてきた。そもそも人生を誰かに委ねたいなどと考えたこともない。 社会があり、コミュニティーがあり、自分が存在する。自…

3/18はR・ケネディーの命日。彼の演説に思う。

僕たちの幸せは計測可能だろうか。幸せは日常に寄り添ってくれているのだろうか。ロシアはどこに向かいたいのだろうか。デフォルトにまっしぐら。失敗した計画経済に戻せば国民は幸せだとでも思っているのだろうか。悶々とする毎日。そんな時にこんな話を読…

任せるとはチャンスを与えること

「率いるリーダーシップ」が正しいリーダーシップだと明確に言い切る人は、実は少ないのではないか。しかし現実には、部下のエンパワーメントには向かないと分かってはいるが、「コマンド・アンド・コントロール(指揮管理型)」の行動をついとってしまう。…

テクノロジーと倫理

Googleで「地球温暖化」と検索すると、問題意識の高い人にはエビデンス情報やその対策情報が出てきて、懐疑的な人には陰謀論などの情報が先に出てくる。確かに、そうかもしれない。 即ち、個人個人に対して興味が持てる情報を優先して提供するわけだ。それは…

爽やかに泣く

去年から始めた仕事があります。コーチ仲間(シニアな男女)と共に、ある企業の女性管理職たちに対して行っている幹部育成プログラムです。そのプログラムの一環として行ったワークショップの最終回でのこと。 僕たちコーチ仲間は目を潤ませたのです。私も司…

悲観主義は気分だが、楽観主義は意志である

「悲観主義は気分だが、楽観主義は意志である」という言葉を最近知った。すごく納得した。僕には、人生は意志によってどうにでもなると言っているように聞こえた。 この言葉は、フランスの哲学者アランの『幸福論』にあるが、元の文章は「悲観主義は気分のも…

メタ認知とコーチング

Don Mclean "American Pie"を聴きながら書いてる。言われる前に言います。確かに古いです。僕が10代の時のアルバムですからね、そりゃ古いですよw。Amazon musicが推薦してくるのよね。懐古趣味だと決めつけてるようにw さて、最近「メタ認知」という言葉…

今の業績は3年前に仕込んだもの

スタートアップのエネルギーや行動力は大企業では実現できないのであろうか。「Invent & Wander ジェフ・ベゾス Collected Writings」にはそのヒントが書かれている。それを実現することは簡単ではない。しかし、その精神は十分理解できるはずだし、リーダー…

エンパワーメント

「エンパワーメント」とは何なのか。力を与えること、一人一人が自律的に行動できるようにすることと思われがちですが、英語の辞書を見ても分かるが、これは実に企業における重要なリーダーシップを指していることが分かります。それは「権限委譲」なのです…

リーダーのパラドックス

リーダーは常に可能性に賭けなければならない。と言っても無謀な戦いに挑むということではない。例えば、両立できないと思いがちなパラドックス(逆説)をトレードオフだと考えずに(それがバイアス)、視座を上げて別の手を考えることだ。 前にも触れたHBR…

監査の矮小化

先日の三菱に関する記事で更に感じることが湧いてきた。それは「監査」の役割。以下に思っていることを書きますが、かなり言い過ぎだと自覚しています。監査に係わる人たちに袋叩きに合うかもしれません(笑)が、どうか笑って読んでください。 企業には監査を…

Progress

最近、経済的成長を求め続けることに意味があるのだろうか、というような議論が広がってきた。大量消費、過剰生産、お金は使うから社会が回る、生活は豊かであれ、成長率、売上利益増、株価上昇、株主至上主義・・・ そんな価値観が見直されつつある。 即ち、「…

ヘルプシーキング

困ったときに、まわりの人たちに助けを求められますか? 日本人は責任感が強くて、安易に弱音を吐くことを嫌いますよね。そう教育されてきた感じもしますね。「弱音を吐くな!」って。だから、一人で悩んだり、抱え込んだり、いちからトライ&エラーを繰り返…

民主主義と成熟

民主主義のことを考えていたら、ルソーのことを思い出した。そう18世紀のフランスの社会哲学者で「社会契約論」が有名ですよね。実はかなり変な人(街で女性にイチモツを見せるような、今なら変態の犯罪者的な癖もあったことはトリビア)だったらしいが、民…

学習する力が自滅をなくす

先日投稿した「三菱に学ぶ」は多くの方に読んでいただきました。いま、たまたまHBR(Haevard Business Review)の「リーダーシップの教科書2」のある論文を読んでいたら、同様の論点が書かれていた。それはリーダーに必要なスキルに関するものだった。リーダ…

三菱に学ぶ

明けましておめでとうございます。Heaven's Kitchen読者の皆さんのご多幸をお祈りします。今年もよろしくお願いします。 さて、新年1回目の投稿です。去年もいろいろなことがありました。僕たちがビジネスを進める上でとても大きな学びになった事案の一つが…