支援型リーダーシップの春

リーダーシップは多様です。こうでなければならない、ということは全くありません。実際ビジネス書などを読んでも正解は一つではないことはよく分かります。

最近感じることを少し書きますね。それは、「コラボレーション・リーダーシップ」です。一種の「支援型リーダーシップ」と言えます。ポイントを書くとこういう感じです。HBRを読んで僕なりに咀嚼して少し書きますね。

コーチやメンターのように振舞うことができる。明確な指示を出すわけではなく、的確な質問ができます。それにより部下の自主性を尊重し、気付きを促すわけです。部下は自分で考え、自分で決め、自分で行動します。

②人と人をつなぐことができる。上司の方が多様な経験をし、世間を知っていて、視座も高く、人脈もありますね。その知見を活かし、適切なコラボレーションができるように適任につなぐのです。即ち、「コラボレーションのためにコネクター」になるのです。重要なのは、「引き合わせ」と「人物保証」です。「人物保証」とは、「Aさんはこういう人でそういうことに深い知見があるから、遠慮なくアドバイスをもらうといいよ」というように信頼できる人だと保証することです。安心しますよね。

自由闊達な議論や多様な考え方を奨励する。チーム員が全員参加で意思決定に参加するプロセスをコントロールするのです。一種のファシリテータ役を演じると言ってもいいかもしれません。もちろん、議論しても全員が腹落ちする結論が出るとは限りません。スピードも重視しなければなりません。その時は、リーダーが引き取り意思決定するのです。その時重要なのは、決めたら一致団結させることです。「どういう決断を私がしても、全員協力する約束をしてほしい」と促すわけですね。議論を引き取ったら「No side」を宣言するのです。

情報にビビッドであること。チーム内の混乱や遅滞や発散など、何が起こっているのか、その原因は何なのかなど、できる限りハンズオンで事実を把握することが重要です。それにより、カオスになる前に支援の手を差し伸べることができる。カオスになってしまったあとでは、「コマンド・アンド・コントロール」即ち「率いるリーダーシップ」せざるを得なくなるからです。そうなる前に、支援することです。部下の報告を聴いているだけでは事実は分かりません。現場に降りて(ハンズオン)肌身で感じることが必要不可欠です。ところが、それをしない管理職が多いと感じます。管理職はオフィスにいて管理するもの、と勘違いしているのですね。

 

リーダーシップ論は多様ですし、時代とともに変わります。しかし、現代社会においては王道は間違いなく存在します。しかし、その当たり前ともいえる考え方すら分かっていないリーダーも多いと感じます。まずは学ぶことです。多様なインプットを得て実践することです。行動せずに未来はありません。

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季節を感じるランチは幸せを感じさせてくれる。
春ですね。もうすぐ桜も満開になる。
入学式、異動、昇格、卒業・・・新しい扉が開く
そこにはHopeがあるはずですね。行動しよう。