メタ認知とコーチング

Don Mclean "American Pie"を聴きながら書いてる。言われる前に言います。確かに古いです。僕が10代の時のアルバムですからね、そりゃ古いですよw。Amazon musicが推薦してくるのよね。懐古趣味だと決めつけてるようにw

 

さて、最近「メタ認知」という言葉をよく聞きませんか? 仏教などのものの捉え方を説明するときなどにも聞きますし、ビジネスの世界などでもよく使うようになっていると感じます。

メタ」というのは「高次の」という意味。即ち、自分が認知していること(考えたり学習したりすること)をより高い次元で認知することになるわけです。例えば、自分が考えている姿を上空1万mから冷静に、客観的に見下ろしている感じ、と僕は捉えています。ちょっと仏教っぽいでしょw。

僕は今まで、誰しもバイアスに冒され間違った判断や誘導をしてしまいがちなことや、ムラ社会歪んだ価値観や、グループシンクや、上司の指示に盲目的に従う行動などの問題を書いてきました。それを避ける意味でも、今の自分を客観的に見ることができる「メタ認知」がとても有効なのです。

メタ認知低い人の特徴はどのようなものなのでしょうか。

思い込みが強く、極端なものの見方に固執するとか、場当たり的で感情的というのが典型的かもしれませんね。SNS上の間違った情報を鵜呑みにして決めつけた言い方をする人などもそうですね。自分がそうだということを認知できませんからね。そうなると、他者との無用な衝突をしてしまったり、なんで分かってくれないのかと悩んでしまったりする人もいるかもしれません。場合によっては、他者によって指摘されても「そんなことはない」と客観的になるきっかけも逃してしまったりします。

逆にメタ認知高い人は、俯瞰的にものごとを見ることができますから、自分自身を客観的に見つめて、感情をコントロールすることもできますし、ものごとの本質に向き合うことができます。抽象化して表現することも得意でしょうね。そして、自分と他者の距離感を認知できますから、適切な配慮ができますし、円滑な人間関係を構築できるでしょう。協調性も高く、恐らくファシリテーションも得意でしょう。他者の感情を理解しインクルーシブな行動をとることも得意でしょうし、包み込むようなリーダーシップスタイルができそうです。更に、鏡を見る様に自分と向き合えますから、失敗を梃子にして成長することも得意そうです。学習ができるということですね。

メタ認知ができるできないで学びの深さは大分違うでしょうね。

 

ビジネス上のメリットは何でしょう。上記のように問題に向き合うとか、リーダーシップの観点を除くとどうでしょう。目の前で起こっていることを俯瞰して見ることができますので、課題設定能力が高いのは間違いありません。矮小化して分かったようなふりをすることなんてなさそうでしょ。また、状況の変化にもビビッドでしょう。変化の激しい時代の必須能力とも言えます。変化の真っただ中にいる自分(自社)という客観的な事実を言語化できるでしょうね。経営戦略を立てる上でなくてはならない思考ですね。

 

私の仕事である「コーチン」は、実はクライアントの「メタ認知」向上を手助けすることでもあると気付きます。その考え方がバイアスなのかどうか、自分が写る鏡を見る様に気付かせるのもコーチの仕事の一つだからです。そう、自分がバイアスまみれであることに気付くことがスタートですね。それは一種のトレーニングです。常にもう一人の自分が上空から見ている。そう、上空にいる自分になるように視座のチェンジを試行するのです。

私たちの日常に「今私はメタ認知できているか?」と自分に問いかける習慣を組み込んではいかがでしょうか。いいと思うよ!

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これほど身近にキンカンを見かけた年はない。実は初めて生をそのまま齧った。
噂の通り皮が甘く美味い。実はさほど美味くない。
皮を細かく切ってヨーグルトに入れて食すと春の味だよ。