学習する力が自滅をなくす

先日投稿した「三菱に学ぶ」は多くの方に読んでいただきました。いま、たまたまHBR(Haevard Business Review)の「リーダーシップの教科書2」のある論文を読んでいたら、同様の論点が書かれていた。それはリーダーに必要なスキルに関するものだった。リーダーに必要なスキルの一つが「学習する力」で、戦略リーダーは組織学習の中心にならなければならず、成功と失敗の両方から教訓を得なければならない、と指摘されている。ある製薬会社の上級幹部が自己診断テストを受講したところ、共通する最大の弱点は学習にあることが分かった。「同社の全階層で、間違いから学ぶよりも罰しようとする傾向が浮き彫りになったのだ。それはリーダーが往々にして、自らの過ちを隠そうと躍起になっていたことを意味していた。」と記されている。

これって、正に「三菱」と同様のことではないか。企業における競争優位性は、実は「自滅を避ける」こと。それはイコール「学習する力」を高めることに他ならない。

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自滅の先にはススキ原のような寂しい風景が広がる