2023-01-01から1年間の記事一覧

マーク・トウェイン

企業の不祥事は後を絶たないですね。いろいろ背景はあるでしょうが、その多くは上層部からのプレッシャーではないでしょうか。言い換えると、業績ノルマです。予算は決まっているのだからやり遂げなければならないという強い「男性性」。大本営の指示は絶対…

Think bigger

ビジネスに関して、将来の見通しを洞察し、どのように対処すべきか考えたり、戦略の選択肢を想像したりすることは、事業に携わる者にとっては日常でしょう。常に変化があり、それに対処するための経営リソースも常に流動的で、競争環境は競合他社の動静によ…

チームを創るということ

チームとは何なのでしょうか。人が集まれば集団ですね。しかし、ただの「集団」と「チーム」と呼べる集まりとは全く違うと感じます。企業の中にあると、「集団」も「チーム」も目標達成のために集まった集まりのはずです。しかし、全然異なる要素があると思…

男性性と女性性の違いを理解して行動を変えましょう

男性性と女性性の話は今まで何回か書きました。少々分かりにくいと感じますし、誤解している人も多いと感じます。そして、私自身の為にも自分の考えをまとめておきたいと思います。というのも、私は最近、新しいリーダーシップには女性性がとても重要になっ…

ラストマンと民主主義

例えば、皆さんは、企業において社長とか事業部門のトップが集中した権限を持ち、スピーディーに大鉈を振るい続けることを是としますか? VUCAといわれる変化の激しい時代においては、その変化を感じ取り、将来を洞察し、それに対応できるよう誰よりも速く変…

先送りしない人生 

前回「管理職になりたい人の割合は、19.8%と日本が最も低い」と書きましたね。 一方で、実は心の奥では昇格したいのに、同僚の昇格を横目で見て悔しい思いをしている人もたくさんいますよね。貢献を認められず報いられない現状に忸怩たる思いを抱いている。…

日本の働く人の特徴とは。残念な事実を直視しよう。

日本の働く人の特徴とはどのようなものだろうか。 パーソル総研が2022.11.8に グローバル就業実態・成長意識調査(2022年) - パーソル総合研究所 日本のはたらく幸せ実感はなぜ低い?国際比較調査を発表|株式会社パーソル総合研究所のプレスリリース を発…

自民党がWeb3のホワイトペーパーを出したぞ

以前書いた記事でも登場した衆議院議員平さんを中心としたメンバーが、以下「Web3ホワイトペーパー」を発表しました。こういう視点で社会変革を捉えて、国をどのように進化させるべきかを論じられる政党は、残念ながら自民党しかいませんね。以前に述べたよ…

ちょっとした幸福を感じる

旅先で道を聞いた通りがかりのおじさんの親切、たまたま入った食堂の店主の笑顔と何気ない会話、いつもの美容師との他愛のない世間話で新しい発見をしたとき、すごく久し振りに昔の友人を飲みに誘ったときの快諾のメール・・・そんなどうでもいいようなちょっと…

Wellbeingと認知機能 コミュニケーションの大切さ

未来の自分のウェルビーイングに重要な影響を与えるのが、認知機能の劣化だと思います。NECグループの新会社「フォーネスライフ」のサービス「フォーネスビジュアス」を利用しようと思ったのは、その思いからです。血液に含まれるたんぱく質を分析することに…

「ゆるさ」は部下のWellbeingを削いでいく

厚労省の調査によると、大手企業の新入社員(入職3年未満)の離職率は、2009年卒の20.5%から、2017年卒の26.5%へと上昇しているそうです。恐らく現在では(人手不足の環境変化などにより)更に大幅に上昇していると考えられます。 働き改革が進み、働きや…

Wellbeingのヒントその2

Wellbeing for Planetの石川さんの話をもう少ししましょう。僕が考えなければならないなと思ったテーマは、企業と個人の関係です。そのような切り口で考えたことはなかったのですが、とても重要なテーマです。企業という一種の人格と、そこに雇われている個…

顧客も部下も。声を聴くことができない企業の将来はない。

先日、私は長年(15年くらいかな)利用しているある施設を退会し、別の同様の施設に入会することにしました。自宅からの距離は離れ不便にはなりますが、そうすることに決めました。その顛末を少し書きましょう。 オープンした時に入会したその施設は、老朽化…

Wellbeingのヒント

公益財団法人 Wellbeing for Planet Earth の石川善樹さんの講演を聴きました。皆さんもお気づきの通り、「Wellbeing」は今や人事マターから経営マターに変わりました。社員のWellbeingがなければ、企業のサステナブルな成長はあり得ません。肉体的にも、精…

管理職のレベルアップが重要なテーマ

COURRiER! JAPON 3・4号によると、グッドハイヤー社が米国の労働者3000人を対象にした調査では、「『マネージャーがいなくても仕事ができる』と回答した従業員は83%だった」「そのうえ、『自分にも管理職の仕事ができる』と回答した人は84%で、『嫌なマネー…

部下には良い仕事をしてほしいと願う

部下に良い仕事をして欲しいとあなたは心から願っていますか? 一人一人の顔を浮かべてそう思っていますか? 部下にとって良い仕事とは何なのでしょうか。成果を出すこと? 自律して仕事をすること? 成長に資する仕事をすること? KPIを達成すること? ウェ…

アンラーニング

以前に書いた「後継者選びはなぜ難しい?」で触れたアンラー二ングについて、続きを書きたいと思います。 アンラーニングとは、学習棄却とか学びほぐしなどと訳されるようです。 環境変化が大きく、学んできたことが陳腐化するケースはたくさんあります。一…

管理職はファシリテーターになれ

早稲田大学の入山教授は「管理職はファシリテーターになれ」と指摘します。実は私も「ファシリテーターに徹した方がいい」と、コーチングの場でクライアントの幹部の方たちに言い続けてきました。とかくC&C(command & control 命令して管理する)ばかりにな…

MMXは重要な課題

高度成長期の日本を支えたのは中間管理職だとよく言われる。現場改善をリードし、新しい取り組みを自らの判断で推進した。要するに権限が委譲されていて、自由にできたのです。 なぜ現代でそれができないのか。別に懐古主義なのではないですよ。昔はよかった…

有り余る才能 でも僕の才能は開花しない

少し前の話。Forbes JapanのWeb記事を読んでいたら、アカデミー賞の候補リストにテイラー・スイフトが載らなかった、とあった。彼女は映画を作っていたんだ。知らなかった。どうやら「オール・トゥーウェル」という短編映画の脚本と監督を手掛けたようだ。 …

Web3の本質を理解してください 

少し前の話。10/25に行われた「CHANGE to HOPE 2022」のアーカイブ映像の一部を観ました。お題は「Web3ビジネスの勝機『ジャパン・ウェイ』はこれだ!」。登壇したのは、國光宏尚氏(㈱Thiedverse CEO)、平将明氏(衆議院議員)、西村依希子氏(㈱オープン…

予測と判断はリーダーの使命

あなたは、もし未来が予測出来たら正しい判断ができますか? これはとても難しい問いだと思います。 人は認知バイアスを排除することができるかどうかが重要なテーマです。判断は認知バイアスによって歪められます。すべての人には必ず先入観があります。批…

不透明な時代は続く

ITを中心にリストラが進む一方、益々国民の不満が高まり議会も荒れてきたアメリカ、衰退期に入った中国、ドイツも英国も含めて景気はダダ下がりのヨーロッパ。一方人口で中国を抜くインドや中東がその経済の落ち込みを支えられはしない。 もしかすると、一気…

プロのビジネスサイクル

1月になると年度末を意識し始めますね。そんな時期の話をしましょう。 企業におけるマネジメントシステムは一定の規律を要求しますよね。それは諸々の規則だけではなく、ビジネスプロセスもそうです。企業は年度単位で事業を回しています。それに顧客のサイ…

真の変革リーダーとは

変革者は嫌われ役であってはならない。 変革者はとかく守旧派から嫌われますね。守旧派とは少々刺々しい表現ですが、自己保存の法則がある以上、ほぼ全員が本心では変わりたくはないのです。そうであるならば、変革者(変革リーダー)は嫌われ者になりがちで…

社風を決めるトップの言動

すべての会社に社風(企業カルチャー)が色濃くあるのではないでしょうか。近年コンプラ問題で業績を急落させている企業がたくさんありました。もちろん原因は様々です。しかし、そこの通底しているものは何かと想像することは、ビジネスを進める上でとても…

後継者選びはなぜ難しい? カリスマ経営者の論理

オーナー社長(創業社長)の後継者選びが難航するケースがありますね。皆さんも思いつくのが、日本電産の永守会長兼CEO、ファーストリテイリングの柳井会長兼社長ですね。それに対して、アマゾンのジェフ・ベゾス氏は凄くあっさり上手に世代交代した感じを受…

険しい道

2023年がスタートしました。皆さんにとって輝かしい一年になることを祈っています。皆さんが辿る道は「変革リーダーへの道」だと思います。今年の初回はその道について少し書きたいと思います。 変革リーダーへの道を少し整理しましょう。成長への道、即ちト…