Web3の本質を理解してください 

少し前の話。10/25に行われた「CHANGE to HOPE 2022」のアーカイブ映像の一部を観ました。お題は「Web3ビジネスの勝機『ジャパン・ウェイ』はこれだ!」。登壇したのは、國光宏尚氏(㈱Thiedverse CEO)、平将明氏(衆議院議員)、西村依希子氏(㈱オープンハウスグループ エバンジェリスト)。正直、3人の存在は知らなかった。その道の中心人物達です。(もう一つ、伊藤穣一氏などが登壇した「NFT、クリプトは世界をどう良くするのか?Web3.0が灯す希望」も聴講しました。)

結論から言いますね。少なくとも、現役のビジネスマンは、たとえどのような業種であろうが、職種であろうが、Web3とは何なのか、社会やビジネスにどのような影響を与えるのか正しく理解しなければならない、という確信を持ちました。Web3はITに係わるだけではなく、社会構造、人間関係、企業の組織論(人事も)、ビジネスモデル、地方創生やコミュニティーの将来等々非常に多面的な影響をすごく与えるだろうということに、気付くべきです。皆さんも、「私は関係ない」などとは決して勘違いせずに、その本質を学び将来に思いを馳せてください。決してテクノロジーにフォーカスしないでください。本質を見誤る可能性があります。(もちろん、実際コードを書くなりするエンジニアはテクノロジーやツールにフォーカスしがちなのは分かります。)

もちろん、私がビビッドではないだけで、皆さんはとっくに理解していらっしゃるかもしれませんね。しかし、ITど真ん中で仕事をしていらっしゃる方を除けば、ほぼ理解していらっしゃらないと想像します。是非勉強してください。これから一気に社会は変わりますよ。それに、Web3の世界は、日本は先端的なポジションになれる可能性が非常に高いとも感じますよ。

 

お願いです。

Web3に関して次のようなワードが出てきたら必ずググるくらいのアプローチをまずしてみてください。例えば、「ブロックチェーン」は皆さん聞いたことがありますよね。この技術が新しい世界を切り拓きました。多くの人はブロックチェーンの技術のイロハを学ぶ必要はありませんが、「だから何ができるようになったのか」を理解し、それにより世界がどう変わり得るのかの想像力を発揮してほしいのです。そのためには、まず知ってほしいのです。そして、その本質に近づき、それが社会を変えるかもしれないと気付いて欲しいのです。

例えば、次のような言葉は概要を理解した方がいいと思います。順不同ですよ。

「NFT」 「自律分散」 「DAO」 「トークン」 「クリプト」 「報酬やインセンティブ民主化」 「コミュニティー」 「参加・所有の考え方の変化」 「匿名の価値」 「アイデンティティー」 「旧山古志村」(面白い事例です)

あなたが新興国だと見下げているかもしれないあるアジアの国は、既に大学の卒業証書をNFTで発行しています。実は千葉工業大学でも発行しています。なぜか? 伊藤穣一氏がアメリカから帰国し同大学の変革センター長に就任したからです。たかが卒業証書と思ってはなりません。もちろん多くの人はデジタルアートの所有者の明確化でしょ、ということは知っていますよね。もちろんその通りなのですが、それで何ができるかということに想像力を拡げることができる人は少ないのではないでしょうか。IT化が遅れている新興国などにとっては、膨大なリソースと積み重ねてきた知財が必要ないWeb3は、なのです。アイデアさえあれば、身近なエンジニアがちゃちゃっと実現してしまう世界です。皆さんの身近にもそういうチームをさっさと作った方がいいと思いますよ。そして、以下のように人事などのスタッフも自分事として学ぶことを強くお勧めします。

また、DAO(自律分散組織)についても理解してほしいと思います。企業の中で新しいプロジェクトを起こすとして、そのアプローチの仕方はどんどんアジャイルに変わっていますよね。例えば、スクラムという考え方に従ってプロジェクトを推進している企業はたくさんあります。誤解しないでください、決してITシステムの開発プロジェクトだけを指しているのではありませんよ。そういうプロジェクトが社内にたくさんあったとして、そのプロジェクトメンバーであろうが、なかろうが、多くの人は副業的に貢献できることはたくさんあるでしょう。その貢献をどう証明し評価するのかは、人事的あるいは企業カルチャー的に重要な課題ですよね。評価、賞賛してこその協働・共創ですよね。それをNFTによって行う考え方もあるわけです。そうなると、組織の在り方、貢献の在り方、更に踏み込むと企業カルチャーを協働の喜びに変える方法にも影響してくるわけですね。

これは一例にすぎません。私だって全然詳しくありません。しかし、ちょっと聞きかじっただけでも、これは革命的な変化になるかも…とビビっときました。ビジネスのど真中にいる皆さん、組織の中で悩んでいる皆さん、更にグローバルに新しいビジネスを拡げたいともがいている皆さん、Web3を学んでください。

僕の手は乾く一方だ。これらを毎日愛用しているが、もっと良い方法はないものか。
革命が欲しい。