
太陽の光がさんさんと降り注ぐシーズンに似合う。
今日お届けする投稿は文脈がはちゃめちゃで、言うならばカオスの域を出ない。しかし、書き直す努力より取り急ぎ発信したかった。発信した上で、私自身がちゃんと学ぼうと思っている。続きを書けるかどうかは分からないが・・・。 取りあえず駄文にお付き合い頂ければ幸いだ。
■パランティア・テクノロジーズ
Palantir(パランティア・テクノロジーズ)という企業をご存じだろうか。
2003年にピーター・ティールなどが設立した軍事・AI・データ企業だ。
先月そのピーター・ティールが高市首相を訪問している。それはもちろんPalantirを売り込むためです。
高市首相がアメリカ訪問した際も夕食会には同社のCEO アレックス・カープとCTO シャム・サンカーの二人も参加していました。明らかに国家として同盟国日本に浸食しようという意志の表れだろう。
アメリカ戦争省の技術トップがどのように使っているかを発表している。ネット上でプレゼンを見ることができる。恐ろしい時代に入ったと感じざるを得ない。また、彼がその素晴らしい(?)機能を自慢するかのように(私がそう感じているだけかもしれないが)プレゼンする姿は人間の逸脱を象徴するかのように感じた。もしかすると、このシステムを実戦で使う機会を虎視眈々と探していたのかもしれない。
ターゲットの選定、行動計画などが自動的に行われる。それも瞬時に。そのプロセスに人間が関与する必要がないのだ。従来もそれに類するシステムはあったらしいが、バラバラ。それがすべて統合され、一つのシステムとして動いている。
私には、「終わりの始まり」に感じられる。
あらゆるデーターは武器であり、それらを統合することによってAIが膨大な情報からデジタルツイン上に今まで見えなかったことが可視化され、自動的に上記のような判断までもができるようになっているのだ。それが戦争で使われたのだ。
このようなとてもやばい企業が国の中枢に入り込んでいる。こんな企業が存在すること自体が信じられないし、そこがアメリカたる所以のように感じる。このようなシステムの顧客は官庁であり、政府なわけで、ビジネスとして成り立つとは思いにくい。従ってこのようなベンチャーに投資をするVCなど存在しない。なぜできるのか。それはピーター・ティール(PayPal創業者のひとり)が自ら創業したPayPalを売却して大金持ちになり、その資金と技術(マネーロンダリングや不正送金を検知するソフト)でPalantirを創業したからだ。いつマネタイズできるか分からない企業に投資をするのは彼のような個人資産があるからに他ならない。更に、彼はニューライト(新右派)の一人と言われ、その信条が強く影響していると思われる。(当初はCIAのVCもっ極少額出資している。CIAがVCを持っていること自体がアメリカらしい)
■裏にある保守思想
アレックス・カープCEOもかなり強烈な保守思想(元々はリベラルだった)で、グーグルなどの企業は戦争に加担することを拒むのに対し、今の自由な国家があるのは戦争で勝ち続けて勝ち取った繁栄なのに、その自由の上に成り立っていながら戦争を嫌うのは詭弁だ、勝ち取った自由に便乗して儲けているだけではないか、くらいの視座に立ちグーグルを批判するような人なのだ。だから当然国家のために働くという主義の持ち主なのだ。ティールとカープは西欧の自由と繁栄を守るのは技術と組織的暴力だと明確に言っていて、そうではないという人は偽善者だと言い切るのには驚きだ。
ベネゼエラ大統領拉致とイランの急襲の裏にはPalantirのシステムとそのAI部分としてのAnthropic(アンソロピック)社のClaude(クロード)が使われている。Anthropic(ダリオ・アモディCEO)は戦争に加担しないと発表してトランプ大統領の怒りをかい、連邦政府全機関での使用禁止(調達排除)なったのはご承知の通りで、恐らく現時点では使われていない。(多分今はOpenAIが使われているだろう)
トランプが瞬時にすべての橋を破壊するなどと大ぼらを言う裏にはこのシステムがあるのだ。ということは大ぼらではないということを示している。
■トランプが支持される裏にある右派の台頭
少し話は拡張するが、トランプはなぜこれほど支持されてきたのか?その背景にはどのような思想があるのか? 私はよく分からない。今でこそ支持率を下げてきたが、民主党の自滅があったものの、トランプがまさか再選されるとは思っていなかったし、なぜあんな傲慢で自画自賛のジャイアンが支持されるのか全く理解できないままだった。
その背景にあるアメリカの右派を理解しなければ分かりようがないと気付いた。日本にいると、そして私のようなアメリカ政治に疎い人にとってとても分かりにくい実情を知ることが大切だと思ったので、学者が解説した話の一部を取り上げて整理してみたいと思う。これは直観ですが、アメリカ人も一部の知識人を除いてほとんどの人が分かっていないのではないかと感じる。
アメリカはずっとリベラル対保守、即ち民主党対共和党の構図が続いてきた。しかし中身はどんどん変わってきたと神戸大学井上教授は言う。実は大きく変わってきたのは保守だと言う。リベラル派きちんと考え方が固まっているが、アンチリベラルの立場を続けている保守はアンチの立ち位置によって様々な種類の右派が出てきたという歴史がある。
近年では、2010~2020年代 ポリコレやマイノリティーを重視する社会正義を推進するリベラリズムが台頭し(そういう風潮だった)、それに対しアンチの立場をとる文化保守の流れがトランプの登場少し前から力を付けてきた。これが第三のニューライトと言われる新右翼の流れだった。
この中でも色々な似て非なるグループ・潮流がある。その一つのグループ(ポストリベラル右派、代表的な人はデニーン氏)はリベラリズムはなぜ失敗したのかの理由を二つあげている。第一に個人(の自由)を重視するあまり文化を軽視している。第二に経済格差・階級格差を拡大する思想が組み込まれている、と。
2016年トランプの登場によって、今こそと出てきたのが、それまで傍流として扱われ大人しくしていた陰謀論的思考や反ユダヤ主義など極右的思考だ。即ち、保守の中で、主流と傍流の交代劇が進んできたという。
第三のニューライトの中でも力点の違いによりその他にも多様なグループがある。オルトライト(トランプ登場と共に白人至上主義を表に出してきたが、今は衰退というか当たり前になってしまい勢いを失った)、ポストリベラル(社会保守、宗教保守の流れを汲み、キリスト教的価値観をベースに国を作るべきだ)、ナトコン(ナショナル・コンサバティブ:国民保守主義。アンチグローバリズム)、リフォーミコン(保護主義的な政策重視)、テック右派(西海岸のテック関係の人は元々民主党支持だった。イノベーションには自由が必要なので民主党支持だったが、バイデン政権で暗号通貨などの規制を強化したことにより共和党に乗り換えた。ピーター・ティールやイーロン・マスク)などだ。
トランプ大統領は特定のグループに依存するのではなく、適時各グループから思想や政策を受け取り、都合よく神輿やナラティブに乗っている感じなのでしょう。
■今そしてこれから
平等化の推進がリベラリズムの中核の理念・価値観だったはずなのに、格差が進んできたのがリベラル衰退の原因だろう。だからこそ攻める共和党、受け身の民主党という関係が続いてきたのが現時点でしょう。今後の事を推測すると、白人の人口比は益々減り国民の価値観も変わっていくだろう。そんな中でニューライトの流れがどうなっていくのか、思想家の登場や政治家がどう動くのかよって、アメリカの混沌が更に進むのか収束するのか、全く見当がつかないが、少しは流れを理解した上で見守っていきたい。
政治的にはトランプがイラン戦争で世界から批判され、相対的に地位を落としていく流れが進むでしょう。中ロはほくそ笑み(敵が失敗している時は大人しく見守っている)米中会談が表面面で終わり、両者とも成功だったと自画自賛して終わるのか、トランプの東アジアに対する無関心を感付かれるのか、歴史の分水嶺になる可能性もあるのではないかと感じる。
もう一つの大きな潮流の中心人物がピーター・ティールではないだろうか。元々テックリバタリアンと言われ、神の御業としてのクリエイティビティを大切にするという宗教感覚を持ち、元々はカトリックの影響を強く受けている。今シリコンバレーではキリスト教右派やカトリックが再評価されている。元々起業家・投資家で現時点でもそうなのだが、国家観や宗教が表面に出始めそれが増していくとすると、しばらくの間は彼のビジネスは右方向だろうし、政治の匂いのするビジネスであちこちに登場する予感がする。ちなみに、彼は影響力は強いが決して思想家ではない。
■福音派とトランプ
ご存じのようにアメリカにおいて福音派の影響が近年取りざたされてきた。国民の1/4を占めると言われ、中絶や同性婚に反対し、ずっと多様性を重視してきたリベラリズムを文明的な衰退と考え徹底的に批判している。それがまるでリベラル対保守(左対右)を鏡のように映しているわけだ。保守的なカトリックも含めて国家と宗教を密接に関係づけて位置付けているのがキリスト教ナショナリズムと言われる流れだ。第2期トランプ政権でホワイトハウスに「信仰局」を作り福音派テレビ伝道師のポーラ・ホワイト氏をトップに据えた。トランプが執務室に座りその周りにたくさんの伝道師が囲みポーラなどがトランプの肩に手を置き祈っている写真を見た方も多いと思う。あのシーンの違和感は半端なかった。あのような景色を理解できないとアメリカは分からないのでしょう。
アンチDE&Iやアンチリベラリズムの流れはあらゆるシーンでアメリカに浸透してきている。その根幹にキリスト教が深く係わっている。政教分離が浸透している日本人には理解できない価値観で、多くのアメリカ人もトランプ政権はキリスト教国家主義を押し付けようとしていると気付き始めている。しかし、キリスト教右派の力は強くなる一方のように感じる。これはリベラルが弱体化しているからなのかもしれないが。
福音派の特徴の一つは、「終末思想」。世界が破滅的な終末(ハルマゲドン)迎えた後には、イエス・キリストが再臨し神の国が完成すると信じているという点だ。そのハルマゲドン(最後の戦い)は中東(イスラエル)で起きるとされているのだ。イスラエル重視は、キリストが再臨するのがイスラエルの地だからイスラエルを保護するのが使命だと考えているから。この思想がアメリカの政治を動かす強い力になっているという現実に、我々日本人も気付くべきだろう。
このように宗教や思想に立脚した考え方が違う集団が、政治的立場をも動かしてしまうという現実が、国民の多くが毎週教会に通うキリスト教信者を分断に追いやっているような構図ではないだろうか。
国家観がビジネスに大きく影響し、その裏には宗教観が力強く存在し、それが社会に対して強く影響している社会を、私には想像できない。しばらくは世界を騒がせるだろう大本がここにある。

今回の投稿がトリガーで知的好奇心が湧いた。そういうのって凄く大切だと思う。
この手の最新刊は当然Audibleにはない。