生成AIは私たちのビジネスや生活を変えている

ChatGPTが世に出て2年が経過した。このブログを読んでいる人のほとんどは使ったことがあると思うが、先進国の中で日本は生成AIの利用者が最も少ないことが分かっている。一番多いのは中国だそうだ。

さて、なぜこれほどもてはやされているのか。これは何と言っても自然言語で対話ができるからに他ならない。コンピュータ独特の言語を使ったり、Googleとやり取りするときのように、キーワードblankキーワードなどと並べる必要もない。

これはいかに画期的かと言うと、私たちの会話に勝手に入ってくることも可能なのだ。スプニツ子!さんがこんなことを言っていた。LINEで友人とチャットをしてたら、パーソナリティーの違いから話が食い違い喧嘩モードのなることがある。どちらが悪いわけでもなく、思考の違いから食い違いが起きてしまう。そんな時にAIにやり取りをそのまま入力すると、このように対応したらと、アドバイスしてくれると。もし、LINEにchatGPTが実装されれば、返事の見本をリアルタイムに出してくれるようになるだろう。

既に実験的に行われているが、ということはChatGPTがメンターやビジネスコーチになってくれることができることを指している。自分のパーソナリティーを理解してくれるように、書き溜めたBlogやメールやチャットを全部AIに入力すれば、私のアバターが私に成り代わって、メールに返事を出してくれたり、LINEのやり取りをすることもできよう。私2号が勝手に私を演じてくれるわけだ。スケジュール調整もしてくれるだろうし、アポイントも取ってくれる。部下の指導も1on1もしてくれるだろう。直後にやり取りの要約を報告もしてくれる。これは、冗談ではない。もうそんなときが迫っているのだ。

先日友人がこんなことを話していた。彼の友人二人がポッドキャストでマメに発信している。ある時、一人が都合がつかず、その人は自分のアバターと生成AIで出演したと。即ちもう一人の人とアバターが会話をしてポッドキャストに流したわけ。全然わからなかったと友人は言っていた。その人たちはエンジニアではないのである。

 

仕事にChatGPTを使っていない人はどんどん使おう。「○○の要点を5点にまとめてパワポを作って」と頼めば3sec後には出来上がる。それを見て修正すればいい。「△△のデータ20年分をX軸◆Y軸■でグラフを書いて」例えばそんな感じだ。また既存の所有データベースと連結を許せば、もっといろいろなことができよう。「必要な分を計算して発注しといて」などもできる。こうなるとやたら手を動かすのが速い優秀な若手を1人雇った以上のことができそうだ。いわゆるBullshit jobは全部任せられそうだ。

以前に、仕事は「作業」と「創造」の二つに分けられると書いた。付加価値をほぼ生まない前者はAIに任せればいいのだ。時代は変わったね。

言うまでもなく、ChatGPTでなくてもいい。多様な生成AIが登場した。各々特徴があろう。使用料も様々。試すことが何より大切だと思う。

 

同時に頭をよぎるのがAIバブルがいつまで続くのか?だ。チップはインテルでもAMDでもなくNVIDIA一人勝ち。GPUへの投資はまだまだ続きそうだし、GAFAMなどのAI投資も益々巨大化しデータセンターへの投資も莫大になっている。来年には世界のデータセンターの設備投資は約70兆円になる予想だ。そんな右肩上がりがずっと続くわけでもない。

現状は日本企業は明らかに世界から遅れている。そんなデータセンター需要の超絶急増は日本では起こってはいないだろう(増えてはいるが)。電力も足りない。原子力発電は再稼働は細々だし、太陽光発電風力発電も置き場所が少ない。八方ふさがりで力技が通じない。もっと日本らしい取り組みができるといいと思う。

将軍アカシウス(ChatGPT)に対抗するルシアス(主人公)は登場するのだろうか。。