吉田松陰とモチベーション 心に潜む「グレムリン」と闘う

Audibleを使い始めてから、今までだったら手に取ることはないだろうと思う本を読むことが増えました。その一つが「覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 僕は萩を2回訪ねたことがあるし、多少は一般的な知識はあったが、特に好きな人物というわけではなかった。読んでみて(聴いてみて)僕なりに彼の特徴を書き出すとこんな感じだと思います。

流れを変えるのは自分の行動次第という強い価値観。

やる恥、やらない恥を考えたらやるに決まってる。

思い立ったら行動する。行動が先。

思っていることを言う。場をわきまえる必要なんてない。

 

さて、ここで頭に浮かんだ言葉がある。

それは「モチベーション」

クーリエ・ジャポンはモチベーションのことをこう表現していた。「モチベーションは一種の欲望で、『行動へと駆り立てる欲望』であることが特殊だ」と。

 

そう、松陰は正にモチベーションの塊のような人なのだ。そして、松陰には行動へと駆り立てる時躊躇が全くないのだ。

 

コーチングをしていてこう感じることがあります。頭では「こうありたい」とか「こうしたい」という像にピントが合っているのに、行動しない人がいます。考えは正しいと思うし、それができると現状を打破できる可能性が高い。しかし、行動しない。動けない。多くの人はそういう経験を何度もしているはずです。いや、それが当たり前になっていて、あたかも自然なことで、自分ではもはや気付かないのかもしれません。でも、明らかに頭では分かっているんです。やるべきだと。私が「何に躊躇しているんですか?」と問うと、初めて気付く。躊躇してたんだと。そして、躊躇する理由が自分でも分からない。たぶん大胆になる自分が怖いのかもしれません。大怪我するかもしれないと漠とした無根拠な不安を本能的に感じるのかもしれません。考えれば、失うものなんてないのに足が動かない

その一種の恐怖に蓋をすることができれば、『行動へと駆り立てる欲望』が躊躇に勝つことができるのだと思います。それが心の中に潜むグレムリンのせいなのです。「そんなことをしたってどうせ変わらないよ」とか、「貧乏くじを引くだけだよ」と自分にささやきかける悪魔だ。僕たちは、心に潜む「グレムリン」をどうやって黙らせるのかという問題をいつも抱えているのです。

もちろん、松陰にもいたのでしょう。でも彼はそんなのお構いなし。完全に無視しているように行動します。僕たちにはとても無理でしょう。

しかしどうでしょう。グレムリンが暴れているなと感じることはできるはずです。そして、「うるさい、黙れ!」と戦いを挑むことはできるはずです。

まずは、躊躇せずに闘ってみませんか。

橋を渡ってから考えればいい 
@盛岡 北上川