先生の傲慢 と 川柳

先日、与党の国会議員が会食そして銀座のクラブを訪れたこと(一人だったとか飲んでいないとか言い訳を言っていましたが)に批判が集まりましたね。結局役職を辞任する(その後結局は議員辞職や離党)という幕引きとなりました。国民の見本たるべき人たちの体たらくさにはがっかりさせられますね。私たちが選んだ代表です。

テレビで心理学者の中野信子さんが、アナウンサーの質問に答えていました。「地位の高い人は、『私は許される』と思う」のだそうです。例えば「高級車に乗っている人の違反が多い」とか。やりたい放題のトップはたくさんいる。自分のために法律を変えるとか、嘘をつくとか、頬被りするとか、見下した態度をとるとか・・・ 最低ですね。

人間は弱い。地位の高い人になりたい。地位の高い人だと思われたい。その気持ちがあるから、自分が地位が高いと思うと、自分は皆の目指すべき人だと勘違いして、傲慢になる。その人の中身ではない、地位がそうさせる・・・ これが恐ろしくゆがんだ人間を作る

よく昔から言いますよね。「先生」と言われる人にろくな人はいないと。これはこれで凄い偏見ですが、言い得ている気もしないではない。ごく一部の人がそういうバイアスを作ってしまったのでしょうね。代議士、教師、医師、弁護士などなど。皆から(本心かどうかは別にして)「先生、先生」とおだてられ、勘違いしていく。先生とおだてる側も弱みがある場合が多いのでしょうね。助けてもらいたいのですね。発注して、「責任を持って納品してくださいね」という成果責任という契約関係を持たない職種ですよね、皆。そう、委任なのです。「息子をよろしくお願いします」「病気を治してください」「裁判で勝つように弁護してください」「補助金を付けてください」・・・成功責任のない仕事。裁判で負けようが、希望する学校に合格しまいが、「頑張ったんですがね」と言えば済まされちゃうわけです。 頼む側は本気でやってほしいとお願いすることしかできない。中には、お金で本気を引き出そうとする輩も出てきちゃうわけです。

傲慢。僕としては最も避けたい人間性。だって、そういう人が一番嫌いだもの。自分は絶対にそうなりたくない。いつまでも謙虚さを忘れないで生きていたいものです。

 

先日発表された「サラリーマン川柳」優秀100選にこれがあった。

会社では 偉そうなのねと 妻が言う

この「偉そうなのね」というのは強烈にネガティブなトーンだと思いますよね。そうなんです。そんな人であってほしくないんですね。

頭に、組織委員会の森会長の顔が浮かんだ。

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 子供たちの初心な価値観に恥じない行動をしたいものです。