Happiness

以前から毎年秋になるとフォーラムや展示会が多数行われる。コロナ禍での今年は、オンライン開催のハードルが下がったこともあり、やたらたくさん開催されている。私も可能な限り聴講している。私のコーチングスケジュールは前月の上旬にはほぼ決まっているので、気が付いた時にはバッティングしているケースも多い。そのようなときには、アーカイブを用意してくれているサイトが有り難い。実は、いろいろなクライアントと話すが、ほとんどの方が、このようなオンラインフォーラムを聴講していない。勿体ないですよ。上質なインプットなしに成長はありませんよ。それに、多くは無料です。

 

■幸せな集団

日立の矢野さんはHappinessの研究で有名だ。読者の多くもご存じだと思う。その長期にわたる研究で、幸せな集団は、生産的で創造的で心身を健康にし、事故や離職が少ないことを証明している。そして、そのような職場の特長をこのように定義している。先日のフォーラムでこんな風に話していらっしゃった。僕の理解は、以下の通り。

①職位に関係のないフラットなコミュニケーション

②組織図に関係のない人間関係

③予定表にない5~10分のライトな会話

そのような職場には「信頼できる関係」が存在していると。

ところが、これらはコロナ禍で実現が難しくなっていることばかりなのです。

 

■振り返れば

振り返れば、皆さんの職場には昔から次のような幹部がいたのではないでしょうか。

そもそも、偉そうな上司は、ことごとくこのような行動を嫌う。こういう人を「裸の王様」という。突然「今いいですか?」なんてアクセスしてくる部下、ましてや他部署の人に対して、嫌な顔をしたり、「突然来るな!秘書を通せ」とか、「時間がない」とそっけなく冷たさがあからさまだったり、そういう幹部の秘書に限って、自分の判断で鉄壁なデフェンスをしたりする。秘書には悪気がない。そんな上司の意向を忖度しているだけだ。可哀想に。

あなたがそんな上司であれば、心から反省すべき時です。そんな態度では部下の幸せは実現できませんぞ。以前のブログの様に自分はそんなことはないと思っている人の大半は、すでに「裸の王様」の可能性がありますよ。部下から指摘してあげましょう。上司のためを思ってw。

 

■コロナ禍の工夫

さて、

コロナ禍で、このようなフラットでライトな会話を日常の中にビルトインできるのだろうか。色々な職場で取り組みが進んでいますね。参考にしてください。

☆オンラインで朝礼や終礼の習慣を作る。

☆オンラインでランチ会や3時のお茶会や飲み会を行う。

☆上司が、毎日決まった時間にZoomをオープンしておき、誰でもアポ無しにアクセスできるように知らしめておく。

1on1のみならず、ワークショップなどを積極的に開催する。

☆それも階層を飛び越えて(スキップして。中間階層を抜きにして)行うパターンもあり。(スキップ(レベル)・ミーティングなどと言います)

☆もちろんすべて顔出しで行うのが大切。表情のない会話はツーカーの関係ですら、真意が読みづらいのですからね。

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こんな書斎が欲しいw