謹賀新年


明けましておめでとうございます。

清々しい新年をお迎えのことと思います。今年も皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

f:id:taka-seed:20200101070426j:plain

 Eテレによると僕の今年の運勢はこれらしい。なかなか良い年になるではないか。問題は何にチャレンジするかだな。自らの価値観に忠実な年を送ろうっと。

 

■冬の景色

さて、皆さんは子供のころの正月の景色を思い出しませんか? 

年末から続く一年で最も重大な行事ですよね。特に昔はそんな色合いが強かった。年末に届く「板もち」。もう何十年も見ていません。小学校くらいからそれを切るのは僕の役目でした。包丁で押し切る手が痛かった感触を今でも手が覚えています。そのお餅をお雑煮に入れて3つも4つも食べたものです。今では、一つw。だいぶ変わったものです。

こたつ、そしてその上にある木の蓋つきのお菓子いれ(菓子器の一種なんでしょうね)。こたつももう30年くらい使ってません。我が家の中身はほぼお煎餅とさきいかだったような。母が好きだったのでしょうね。

石油ストーブで焼く餅。受験勉強の時は夜中にストーブの上で自作するカレーうどん。これも真冬の原風景。

そして、外はいつも寒かった。子供のころは都下の小金井に住んでいたのですが、真冬は池には氷、5CMくらいの霜柱、窓のサッシは凍り付き、今よりずっと寒かった。その霜柱を踏みながら凧あげを楽しんだな。小金井公園で行われた凧揚げ大会で入賞し、ゴッホの絵が表紙になっているスケッチブックをもらったな。自作の凧を作ったこともあった。楽しかったな。ダウンジャケットが登場したのが、大学生のころ。それまでの防寒着なんて頼りなく、今考えれば寒くて当然だ。

なぜか思い浮かぶそんな景色は、僕の頭の中ではほぼ白黒だ。寂しく寒い。

 

■一年

一年なんてあっという間。そう考えると残りの人生の短さを感じざるを得ない。別にいいんだ。長く生きようなんて考えちゃいない。ただ、残った時間を充実させたい。新しい発見をしたい。歩き続けたい。それが楽しめる間は。

LIFE DESIGNにもう遅いはない。目的地のない旅のように毎日が探索だ。地図もなければ指示もない。自分の意志で歩むんだ。手にある武器はコンパスだけ。生きるために与えられた唯一の道具。それは「価値観」。何のために生きているのか。何が大切で、何はそうでもないのか。何を信じ何を選べばよいのか。仕事の意味は何なのか。なぜ仕事をするのか。人生に意味を与えるものは何なのか。善や悪とは何なのか。そんな「人生観」や「仕事観」。心を揺さぶるそれらの価値観が行動を決めるコンパス。僕たちはそのコンパスに忠実に生きればいい。それが人生を充実したものにしてくれる。

僕は1年くらい前に人生をリデザインした。起業して人と向き合うことにした。企業が変革を続けるためには人を育てなければならないことに、フォーカスすることに決めた。僕が貢献できること。それが、経験を活かしたコーチングとコンサルティングだと気付いた。

寒さが薄らいだころから、起業準備を始めた。それは思いのほか楽しいものだった。すべて自分で調べて自分で行動した。慌てたり失敗したり。フリーランサーは皆同じ道を歩んでいるんだろうな。

 

■学び続ける

縁があって多様な仕事をした。ある時は全く経験のない仕事。そのために勉強もした。本を読みネットを調べ、フォーラムにもたくさん参加した。それは決して辛いものではなかった。むしろそれを楽しんだ。私の経験や思いに新しい学びを掛け合わせ、新しいビジョンを生み出した。それがクライアントに役立つ喜びは大きな成果だ。

いつまでもビビッドでいたいと思う。何を感じどう行動するか。その慧敏性を支えるのは感性だ。そして何より「自己効力」。「できるかもしれない」と思うこと。「楽しいぜ」と思うこと。これは前に書いたね。

価値観を磨くこと。それは、正解がある勉強をしても得られないのではないだろうか。あえて言えば、それを解けるのは方程式でなく一般教養と本質を突き詰める力。勉強するより考え続けること。そのベースを築くのが教養リベラルアーツだろう。脳みそが解放されて、真理を考えるために必要な武器だ。

私が大いに反省していること。若い時にもっともっと本を読んでおくんだった。しかし旅は続くんだ。今からでも遅くはない。

という思いがあり、「哲学と宗教全史ー出口治明ー」を読み始めたw。いやいや知らないことばかり。人間は考えるために生きているんだ。それが楽しいからね。

 

■自分に向き合う

僕って誰? 結局は自分に真摯に向き合って生きること、「意図的に生きる」ことが最も大切なことだと知った。鈍感な自分に反吐をはき、内なる自分を解放する。学びは無限。感性も無限。実は「開放性」即ち美的、文化的、知的な経験に開放的な傾向、例えば、好奇心や想像力、審美眼は20歳くらいまで成長しその後水平飛行となり、60歳くらいから衰えるというのが定説らしい。それに精々抗おうではないか。特にフォーサイト(先見性)とインサイト(洞察力)がビジネスの世界では必要不可欠。特に変化の激しい現代ではリーダーに最も必要とされるのがこれだ。他の人より、先が見えて、広く見えて、深く見える、ということ。これは知識ではない。感覚やセンスに近いもの。

常にビビッドでいたい。そんな渇望がぼくのエネルギーだ。

 

■経験は積み重なって価値に変わる

皆さん、同じ仕事を何年も何十年も続けているのだったら、変わった方がいい。全く違うセクションに異動するとか、職種を変わるとか…、異動ができなければ兼務でもいい。社外のポジションを得るのもいい、副業もありだろう。もちろん転職もある。

いろいろな経験をすること。その経験は決して無駄にならない。いつか必ずそれらが繋がり僕たちの人生を豊かにしてくれる。もし、特定分野の職人として死ぬまで技術を磨きたいのならその道はありだが、僕たちビジネスの世界では同じ仕事をずっと続けていると、明らかに価値観に広がりがなくなる。そのまま齢を重ねると行きつく先はバイアスにまみれたオッサンだ。若い人に疎まれることは必至だ。

経験は種類を何度も変えて積み上げる。だから強度を増す。更に新しい触媒を常に投入する。それが学びだ。だから化学変化が起き、更に強度を増しそして柔軟性まで手に入れるのだ。

 

 今年も頑張ろうっとw 

元旦の朝。

6時過ぎには目が覚めてしまい。AMAZON MUSIC ULTRA HD で「雨の街を」(by松任谷由実)を聴きながらこれを書いている。青春を思い出しながら。

今年も良い年にしよう。

皆さんもね (*^^)v