「心理的安全性」

固定観念やバイアスに縛られる人間。僕だって縛られまくってる。がんじがらめだ。その呪縛から逃れるのにはとても苦労する。残念だが皆そんなものだ。

年配が「今の若いもんは…」とぼやく。でもあんたの方がよっぽどマナーを守ってない現実。自分だけが正しいと思い、自分の方を上に見てしまう「傲慢」「横柄」「驕り」「高慢」「傍若無人」「高飛車」「僭越」「尊大」「虚飾」「権高」「居丈高」「不遜」…この手の言葉がどれだけあることか。どれもロクなもんじゃない。この手の人が上司だったら逃げたくなる気持ちはよく分かる。私も何回かこの手の人が上司だった。僕は相手にしなかったけれどほとんどの人は心を砕き、必死に対応してた。

 

 

職場の「心理的安全性」。上司や先輩、前に書いた典型的“オッサン”たちが壊してきたもの。それがこれ。

風通しの良い職場。自由に何でも言える環境。出る杭は決して打たれない。笑いが起きる。ニックネームなどで呼び合う仲間。仕事が終われば後は自由。休暇もフレックスもテレワークも仕事の都合さえつけば誰の遠慮もいらない。助け合う仲間たち。目標達成に最高の生産性で挑む。成果を喜ぶ同僚や上司。皆友達。そうこなくっちゃね。

雑談などしようものなら白い目で見る上司。帰ろうとすると“暇なのか?”の目線。“シ~ン”としている職場。余計な資料を要求する上司。Slackでギャグも書けない。

それでいて、部下から突然の「今月で会社辞めます」宣言。「目をかけていたのに… なぜ相談してくれなかったんだ?」当たりめぇだろ。そんな関係で相談なんかするわけない。自分が「心理的安全性」を作ってこなかった報いだ。

コミュニケーションは絶対に「量」が勝負。「質」より「量」なのだ。「雑談」のない関係に「相談」なんか存在しないのだ。雑談と相談に区別をするな。言い換えれば、雑談を奨励しろ。それが新しい職場の常識。そんな職場でなければコラボレーションなんて起きない。イノベーションなんて起きないんだ。創造的で刺激的な職場なんて作れないのだ。

職場は「チーム」。雑談のない職場に「We are the team」の感覚が生まれますか? 絶対に生まれません。

心理的安全性」は上司が作るんですよ。しかめっ面して睨みを利かせて偉そうに上司面してちゃダメなんですよ。笑顔で明るくニックネームで話しかけ、雑談を持ち掛け部下とのコミュニケーションの中で、自分の想いを伝えるんだよ。何を言われても怒らず「面白いね~」「鋭いこと言うね~」「もっと聞かせてよ」…なのよ。間違いはすぐに認めるんだよ。

ドレスコードフリーも、職場のハイテーブル(雑談をするためのもの)もSNSも、会議や資料の激減もタウンホールミーティングも懇親会も、皆心理的安全性」を作るためのものなんだよ。上司が率先して材料にならないと変わらないよ。

「1on1」もいい。「エンゲージメント・サーベイ」もいいでしょう。でも、その前に職場の「心理的安全性」を作り上げましょうよ。

楽しいよ。仕事ってw

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たった100円で大抵のものはくっつく。離れた心も努力次第で修復できる。まずは「心理的安全性」の担保から。