変わること

皆さんお元気ですか? 先日の台風は特に千葉に大きな爪痕を残しました。こんなひどい停電は聞いたことがない。まだ復旧していない地域も広い。もう少し。頑張ってください。幸い少し涼しくなりましたし、湿度も低い。やっと秋が少しずつ近づいた。気が付くと窓の外では虫が鳴いている。


■「あるある」

親会社から出向してきた役員が「戦略は私が決める。君は言われたことをしていればいいんだ」などとあなたや部下に上から目線で言う。

毎年美辞麗句を並べ、あたかも戦略的な経営計画を作るが、それが実行され実際成果を出したことはなく、なぜそれができないのかの本質的な議論も行われたためしがない。

上司は現場で何が起こっているのか全く分かっていない。そのくせ、こうあるべきだとのたまうし、我々を評価している。

上司は経営陣に対する月次報告にどれだけ工数をかけているか。問題は報告されず、うまくいった案件だけ厚化粧してあたかも自分の成果のように報告することに熱中し、自分にのぼせている。取り巻きのスタッフも胡麻を擦ること甚だしい。

変革をテーマに挙げるものの、日々のオペレーションは目先のことばかり、今期の決算が危うくなると投資はすべてストップ。チームは解散。それを毎年繰り返す

新規事業を開発せよと上司は言うが、ビジネスプランを出せ、そんな売り上げなら止めてしまえ、予算の使い過ぎだと。梯子は毎度外され、新規事業担当者の評価はいつも低いまま。誰もやりたがらない

こんなどこの会社にもありがちな「あるある」を皆さんも経験していることだと思います。

同時にそれを「何とかしなければ」ともがいている人も多いはず。しかし、その思いが奏功して会社や事業部が変革した例は案外少ないのではないだろうか。

心ではそう思うが、実際闘う人はいない。なぜ?

 

同調してくれる人がいなく、自分だけ上司の疎まれ貧乏くじを引くから?

自分が立ち上がっても、どうせ変わるわけはないとブレーキがかかっちゃうから?

ダメな上司が出世しているのが事実であり、彼を評価している上位上司がいる限り、自分は反乱分子にラベリングされるから?

そうっと生きていく方がずっとだから?

言われたことを粛々とやっていればそこそこの評価をしてくれるから?

そうでなくても、忙殺されているのに、そんなことをやっている暇がないから?

理解者が周りにいるとはとても思えないから?

 

■変わること

成長し続けるためには、人も会社も変わり続けることが最低条件だ。これだけ事業環境がドラスティックに変わり続け、今までの延長線上に未来は描けない状況にあることは明らかだ。そんな中で変わることを拒否続ける蟻地獄の中で一人でもがいて沈んでいくなんて、そんな悲惨な景色は決して見たくはない。否、変わる必要がないとでも思っているのかしら? 大ピンボケ。そんな人は存在してほしくない。会社の足を引っ張っているとどうやったら気づかせられるのか?

変わりたくない上司は下から突き上げるしかない。できないって? では「座して死を待つ」のですか? 職場の皆もそう思うのですか? そう話しましょう。安心してください。必ず理解者はいます

人を捉えるときには“doing”と“being”の二面があるといわれる。「何をするか」と「どうあるか」だ。“doing”意志そのものだ。何をするかは自分で決めるのだ。しかし、“being”は自分の意志で決められない面がある。事実今「蟻地獄にいる」ならそれは事実であり、それは受け入れざるを得ないのだ。一旦は身を任せるしかないのだ。人生は川のような流れだという。流れに身を任すしかない。「澱み」から出たいと思っても、今そこにドップリ浸かっているという事実は曲げられない。しかし、流れは、いわば人生のプロセスであり、「澱み」の先にある新しい世界に向かって泳ぐことはできる。それが“doing”と思うのだ。どう泳ぐのかは自分で決められる。身を任すと、渦となった水流につかまりその「澱み」から一生抜け出せないかもしれないのだ。

自分に問いかけよう。「私はどう泳げばいいのか?」「誰と泳げばいいのか?

それが「変わるということ」の重要な一歩となるのではないだろうか。

 

■「グレムリン

人の心には「悪魔」が住んでいる。その「悪魔」がいつも呟くんだ。「君が頑張ったって変わらないよ」「貧乏くじを引くだけだよ」「疲れるだけだよ」「疎まれるぞ」なんてね。その悪魔をグレムリンと呼んだりするらしい。そう、あの映画のグレムリンと同じだ。あなたのグレムリンもきっとそんな呟きをしていることでしょう。

貴方もグレムリンに従い、変わることに抵抗しますか? 何を恐れているのですか? まんまとグレムリン」の誘惑の虜になっちゃうんですか? 

そんなときは「うるさい。黙ってろ!」と怒ってください。間違っても、ギズモに対するように水をかけてはいけませんよ。増殖しますからねw

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