リスキリングは定着するのか 迷宮から逃れる

「リスキリング」が進みませんね。正に笛吹けど踊らず状態ですね。元々日本は学び直しがOECD最低なのはご存じの通り。考えてみると、それは人材の流動性が低いことも原因の一つだと思います。求められ転職したはずなのに評価されない。昇格は長年働いたプロ…

「ビロンギング」とは  ~新しい帰属意識~

パーソル総研の資料を読み、腹落ちしたことを少し書きたいと思います。 昔から、「帰属意識」とか、「愛社精神」とか、行き過ぎた表現としては「社畜」だとか、一種の会社に対する「忠誠心」を評価する視点が存在しました。もちろん、それには理解できる面と…

Bill LaBounty が紡ぐ幸せな時間

Bill LaBountyというミュージシャンをご存じだろうか。1970年代後半から活躍したAORのシンガーソングライターです。僕が20代から30代にかけて最も好きだったミュージシャンの一人です。 今から20年位前でしょうか。ラジオだったと思いますが、松任谷由実が最…

「コンセプチュアルスキル」とは

今日は、「コンセプチュアルスキル」について書きたいと思います。以前、私はある企業から依頼されて、幹部に登用する際の評価軸に関してアドバイスを求められました。その際にビジネススキルをどのように評価すべきかをレポートしたことがあります。その時…

終わりは始まっているのかもしれない

寿命とは何なのだろうか。再生医療など医療科学はどんどん進歩し、健康はお金で買えるだけでなく、長寿はお金で買える時代になりつつあります。早晩、百数十歳くらいはお金で買えることになるでしょう。 それでいいのでしょうか。 社会は成り立つのか、それ…

自分と向き合い動機づけする

将来どうなりたいか? 何をやりたいか? どう在りたいか? という問いに向き合うことはどれくらいありますか? 恐らく、多くの人は齢を重ねるごとに減ってきたのではないでしょうか。 大学を卒業するころは、「今、私は何者でもない」という自覚があるでしょ…

ジャニー喜多川氏事件から思う

少し前の話です。 8/4、訪日した国連人権理事会の専門家が記者会見しました。多くの方がご覧になったと思います。僕がとても印象に残っているコメントがあります。ご存じの通り、ジャニー喜多川氏の性的虐待は、はるか昔らメディアは知っていたにもかかわら…

ヒモ男がパーソナリティーをオープンにする暴挙

三浦しおんさんのエッセーを読んでいたら、昔のことを思い出した。 僕がまだ学生だった頃、よく駅前あたりで外人らしき若者が、歩く人に道を聞いていた。皆に無視されるので、英語が分からないのかな、困ってるだろうなと思い、僕から進んで声をかけた。当時…

企業変革の3/4は失敗する

今さら言うまでもなく、企業は変わり続けなければ成長できないし、最悪生き残ることすらままなりません。常に市場は変化し続け、競合他社あるいは競合に名乗りを上げる破壊的イノベーターの方がよほど早くそれにフィットした戦略転換を成し遂げ、新しい市場…

明るい未来のために

正義とは何なのだろうか。 多数派が正義とは言えない。 民主主義が正義だとも言えない。 共通の価値観に則れば正義なのか? 愛する人を目の前で殺され、正に自分も殺されようとする時、相手を殺そうと思うことは正義なのか? 法律を守れば正義なのか? 法律…

強みは自分では気づきにくいもの

先日こんなことを偶然知りました。 日本の国土面積は約38万㎢で世界61位に過ぎません。いわゆる小国です。しかし、領海とEEZ(排他的経済水域)を合わせると約447㎢となり世界6位の海洋王国になるのです。それに、比較的大きな離島は6,850(小さな島も入れる…

自由と不自由

人は自由であり不自由でもある。 結局他者の自由に振り回される。 いつも右往左往する羽目に陥り、生きている。 なんだかな~ と感じる。 不快なのではない、ただ浮いているのだ。 情けなさを身にまとって浮いているのだ。 抗ってももしょうがないと悟ってい…

FeedbackとFeedforwardを上手く使う

暑い日が続きます。関東の梅雨明けは近そうです。 「フィードバック」の話は以前にもしましたね。今日はそれを少し拡大して話を展開したいと思います。 フィードバックとはそもそも既に起こった過去のことに対して、評価なり反省なり振り返りなどを行い将来…

ポンコツな上司

トップを神格化するフォロワーたち。よくある話ですし、組織の大きさや歴史にもあまり関係ないように感じます。 皆さんの上司やトップはどのようなところが素晴らしいのでしょうか。実はよく分かっていませんよね。長年直属の部下として艱難辛苦を乗り越えて…

マーク・トウェイン

企業の不祥事は後を絶たないですね。いろいろ背景はあるでしょうが、その多くは上層部からのプレッシャーではないでしょうか。言い換えると、業績ノルマです。予算は決まっているのだからやり遂げなければならないという強い「男性性」。大本営の指示は絶対…

Think bigger

ビジネスに関して、将来の見通しを洞察し、どのように対処すべきか考えたり、戦略の選択肢を想像したりすることは、事業に携わる者にとっては日常でしょう。常に変化があり、それに対処するための経営リソースも常に流動的で、競争環境は競合他社の動静によ…

チームを創るということ

チームとは何なのでしょうか。人が集まれば集団ですね。しかし、ただの「集団」と「チーム」と呼べる集まりとは全く違うと感じます。企業の中にあると、「集団」も「チーム」も目標達成のために集まった集まりのはずです。しかし、全然異なる要素があると思…

男性性と女性性の違いを理解して行動を変えましょう

男性性と女性性の話は今まで何回か書きました。少々分かりにくいと感じますし、誤解している人も多いと感じます。そして、私自身の為にも自分の考えをまとめておきたいと思います。というのも、私は最近、新しいリーダーシップには女性性がとても重要になっ…

ラストマンと民主主義

例えば、皆さんは、企業において社長とか事業部門のトップが集中した権限を持ち、スピーディーに大鉈を振るい続けることを是としますか? VUCAといわれる変化の激しい時代においては、その変化を感じ取り、将来を洞察し、それに対応できるよう誰よりも速く変…

先送りしない人生 

前回「管理職になりたい人の割合は、19.8%と日本が最も低い」と書きましたね。 一方で、実は心の奥では昇格したいのに、同僚の昇格を横目で見て悔しい思いをしている人もたくさんいますよね。貢献を認められず報いられない現状に忸怩たる思いを抱いている。…

日本の働く人の特徴とは。残念な事実を直視しよう。

日本の働く人の特徴とはどのようなものだろうか。 パーソル総研が2022.11.8に グローバル就業実態・成長意識調査(2022年) - パーソル総合研究所 日本のはたらく幸せ実感はなぜ低い?国際比較調査を発表|株式会社パーソル総合研究所のプレスリリース を発…

自民党がWeb3のホワイトペーパーを出したぞ

以前書いた記事でも登場した衆議院議員平さんを中心としたメンバーが、以下「Web3ホワイトペーパー」を発表しました。こういう視点で社会変革を捉えて、国をどのように進化させるべきかを論じられる政党は、残念ながら自民党しかいませんね。以前に述べたよ…

ちょっとした幸福を感じる

旅先で道を聞いた通りがかりのおじさんの親切、たまたま入った食堂の店主の笑顔と何気ない会話、いつもの美容師との他愛のない世間話で新しい発見をしたとき、すごく久し振りに昔の友人を飲みに誘ったときの快諾のメール・・・そんなどうでもいいようなちょっと…

Wellbeingと認知機能 コミュニケーションの大切さ

未来の自分のウェルビーイングに重要な影響を与えるのが、認知機能の劣化だと思います。NECグループの新会社「フォーネスライフ」のサービス「フォーネスビジュアス」を利用しようと思ったのは、その思いからです。血液に含まれるたんぱく質を分析することに…

「ゆるさ」は部下のWellbeingを削いでいく

厚労省の調査によると、大手企業の新入社員(入職3年未満)の離職率は、2009年卒の20.5%から、2017年卒の26.5%へと上昇しているそうです。恐らく現在では(人手不足の環境変化などにより)更に大幅に上昇していると考えられます。 働き改革が進み、働きや…

Wellbeingのヒントその2

Wellbeing for Planetの石川さんの話をもう少ししましょう。僕が考えなければならないなと思ったテーマは、企業と個人の関係です。そのような切り口で考えたことはなかったのですが、とても重要なテーマです。企業という一種の人格と、そこに雇われている個…

顧客も部下も。声を聴くことができない企業の将来はない。

先日、私は長年(15年くらいかな)利用しているある施設を退会し、別の同様の施設に入会することにしました。自宅からの距離は離れ不便にはなりますが、そうすることに決めました。その顛末を少し書きましょう。 オープンした時に入会したその施設は、老朽化…

Wellbeingのヒント

公益財団法人 Wellbeing for Planet Earth の石川善樹さんの講演を聴きました。皆さんもお気づきの通り、「Wellbeing」は今や人事マターから経営マターに変わりました。社員のWellbeingがなければ、企業のサステナブルな成長はあり得ません。肉体的にも、精…

管理職のレベルアップが重要なテーマ

COURRiER! JAPON 3・4号によると、グッドハイヤー社が米国の労働者3000人を対象にした調査では、「『マネージャーがいなくても仕事ができる』と回答した従業員は83%だった」「そのうえ、『自分にも管理職の仕事ができる』と回答した人は84%で、『嫌なマネー…

部下には良い仕事をしてほしいと願う

部下に良い仕事をして欲しいとあなたは心から願っていますか? 一人一人の顔を浮かべてそう思っていますか? 部下にとって良い仕事とは何なのでしょうか。成果を出すこと? 自律して仕事をすること? 成長に資する仕事をすること? KPIを達成すること? ウェ…